人生意気に感ず「群がる遺体。大事故は続く。白根の不気味。市民感覚逆行の最高裁」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「群がる遺体。大事故は続く。白根の不気味。市民感覚逆行の最高裁」

◇新聞では書かれないマレーシア機の惨状を週刊誌で見た。日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落した時の生々しい事実を読んだことがある。航空機事故とはこのようなものかと思う。

 女性の白い腕と脚、その上に男性の体が重なる。あちこちに遺体が見える。超ハイテクの利器が人を運ぶ。日常化し危険意識が薄らく時、命を運ぶのではなく、物を運ぶ習慣に化しているのだろう。空の旅は恐い。

 日航機の時と同様に、偶然の事情で乗れなかった為に命拾いしたひとがいる。その逆の人もいるだろう。

 アフリカ西部から飛び立ってアルジェに向った116人乗りの飛行機が消息を絶ち、墜落かと報じられている。大事故は不思議に続く。きまぐれな悪魔がどこかで何かをしているのか。不安である。

◇草津白根の火山活動が活発化している。火口「湯釜」直火を震源とする火山性地震が増えている。気象庁は、23日午後9時から24日午前7時迄に108回確認した。県は、殺生河原駐車場前から嬬恋村の万座三差路間の国道を全面通行止めにした。

 群馬は災害のない県とし安全神話が支配している。3年前の「3・11」はこの安全神話が防災の妨げになることを教えた。原発の存在そのものが安全神話にあぐらをかいていた。浅間が不気味な沈黙を続けている。天明の大噴火は死者2万人を出した。それから230年が過ぎた。不気味な沈黙は何を意味するのか。大自然の営みは分からない。富士山も危ないと言われて久しい。日本列島の火山が活動期に入ったと言われる。「3・11」巨大地震の影響もあるかも知れない。白根火山の活発化は何の予兆か気になる。県市の防災対策の真価が問われるだろう。

◇24日の最高裁判決は重大な意味をもつ。幼児虐待死事件で、裁判員は求刑より重い刑を求めたが、最高裁は重過ぎるとして見直しの判決を下した。裁判員裁判は求刑の1・5倍を量刑した。最高裁は同種の事件とのつりあいを重視。それが公平な裁判だという理屈である。刑にも相場があるというのだろう。

 しかし、裁判員裁判は、司法の硬直を市民感覚で変え、司法の民主化を狙うものであったはず。最高裁は保守的である。それは秩序維持のため必要だが、幼児虐待という市民感覚が重視される裁判だけに逆行の感を拭えない。(読者に感謝)

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