人生意気に感ず「遂に名乗り。ナナの命日は辛い。失言現象の根」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「遂に名乗り。ナナの命日は辛い。失言現象の根」

◇遂に名乗り出た。セクハラヤジの都議員。遅きに失したが、本人は初め話がこんなに大きくなるとは思わなかったに違いない。ヤジの内容が深刻な問題に結びついていることに気づかなかったとすれば軽率というより低資質。少子化問題を話す若い女性議員に「産めないのか」、「早く結婚をしろ」などとヤジればマスコミに取り上げられるのは明らかだった。欧米のメディアは性差別的暴言と批判した。米紙ウォールストリート・ジャーナル、英紙ガーディアン・米CNNテレビなども。

声紋分析で特定されたら惨めだと思っていたら鈴木章浩議員が名乗り出て謝罪した。

他にもいるらしいがどうなるのか。幕引きは出来るのか。他にもヤジ議員がいるとすれば、鈴木氏の会見により一層不利になる。この事件を機に全国の議会が変わるだろう。いいヤジというのも実際にある。それも出しずらくなった。

◇「満月のアジサイの下ナナ逝きぬ遠吠えの音天に響きて」一年前、私はこう詠んだ。ナナの一周忌が来た。昨年6月23日、満月の夜、アジサイの下で悲しげな声を一際大きく上げて秋田犬のナナは死んだ。あの光景は今でも胸をしめつける。私の友だった。私はあの世に行った時のある場面を時々想像する。気付くとナナがどこからか走り寄って私に飛びつく様である。「お前、待っていたのか、しばらくだったなぁ」と声を掛けてやりたい。

 昨日、ナナの命日に促され、さん太を獣医につれていった。蚊の季節になり、フェラリアが心配なのだ。ナナの血液はこの線虫でウジャウジャになった。幸い、さん太は大丈夫だった。柴犬のさん太は「おらあさん太だ、ある日のことだ」と相変わらず元気である。私はあのラジオドラマが懐かしい。さん太はアジサイに囲まれた前主の小屋にその悲劇も知らずにおさまっている。

◇なぜか。現象的に類似の出来事が起きる。自民党の一連の失言問題もそれ。都議のセクハラヤジは火が納まっていないが、振り返れば、高市早苗氏の「原発事故で死者がでているわけじゃない」、麻生氏の「(憲法改正)ナチスの手口に学んだら」、石原氏の「最後は金目でしょ(原発汚染土)」などなど。同じような根っこを持っているからだろう。選挙に大勝し緊張感が緩んだ。自民党は古い体質を引きずり、社会の送れた基盤に根を下ろしている面がある。脱皮しないと次で又大敗する。(読者に感謝)


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