人生意気に感ず「憲法改正論、傍聴騒ぐ。議長就任祝い。伊香保の楫取」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「憲法改正論、傍聴騒ぐ。議長就任祝い。伊香保の楫取」

◇昨日は議会最終日、いつもは何もなく終わるのに緊張が走り傍聴席からヤジが飛んだ。「憲法改正の早期実現を求める意見書」を巡る攻防。自民党の論者は「70年間一度も改正がない、この間内外の状況は大きく変化した、新たな時代にふさわしい憲法に改めるため」等と主張、これに対し、野党からは9条にも言及した激しい反対論が出た。地方議会で憲法論が正面から議論されたことに意義があった。

 反対論の論者は、改正手続きを定める96条も改正できないと主張。(「改正権の限界をこえるというのが学界の多数説です」と)。先日の本会議で私も憲法を取り上げた。改正論も、国民主権、基本的人権尊重、平和主義は改正できないことを大前提としている。その上で、祖国を守る、日本人の精神を正す等の姿勢を示さねばならない。最高法規は現実とかけ離れてはならない。永久不変などということは有り得ない。昨日の県議会の出来事は、本県で広く憲法が議論されるスタートとなるだろう。国会への意見書は賛成多数で可決された。

◇本会議終了後、正副議長就任祝賀の会があった。須藤昭男新議長は富岡製糸世界遺産登録に付き「千載一遇のチャンス」と述べ、私は群馬の精神文化を高揚させる新たなスタートと主張した。間もなくドーハで決まる。20日か21日に歴史的朗報が伝わるだろう。見届けるために知事が出向く。私は20日に、伊勢崎一中で全校570人の前で楫取の講演をするが、この歴史的出来事を生徒を引きつける教材として活かすつもりだ。

◇過日伊香保の古久屋を訪ね楫取素彦と伊香保温泉に関する貴重な資料を得た。その中の1つを紹介したい。ベルツと楫取が石段街を歩いたとき2階の遊女が2人に汚水をかける出来事があった。(「一杯の汚水」)。楫取は廃娼の方針を決定し、伊香保はほかに先駆けて実施しようとしていた。遊郭にとっては死活問題で楫取を怨む者もあったのだ。伝えられる事実を基にした森田素夫の小説「女中部屋」に面白い描写がある。(森田素夫は古久屋の人)。浄化運動達成祝賀会に楫取が出た。宴たけなわ、楫取は「一杯の汚水」について語る。その時、美しい女性が進み出て「あの水はあたくしが捨てたものといたしましたら・・・」と言うと、楫取は「あれが君だとしたら今晩の宴会は君のものじゃ」と発言。屋も倒れんばかりの拍手が起きた。9月24日私は伊香保の商工会で楫取を語る。(読者に感謝)


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