人生意気に感ず「飢えて死んだ5歳。盗撮校長。未解決事件。可視化」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「飢えて死んだ5歳。盗撮校長。未解決事件。可視化」

◇ガリガリにやせ立つこともできず、パンの袋を開けることすら出来ず、「パパ、パパ」と細い声で呼んだ。閉じ込められた5歳の理玖ちゃん。厚木市の白骨遺体の父親はやせているのを知られることを恐れ病院へ連れて行かなかったと供述。

 保護責任者遺棄致死容疑とされるが殺人に当たる。週に1~2度帰るだけで食事を十分に与えなかった。餓死だ。幼い理玖ちゃんの心を思うと耐え難い。人間のすることか。ものがあふれる時代、物質万能、欲望の奔流。小さな命、弱い命があちらでも、こちらでも流されていく。それは人間の心が流され、国家や社会が漂流する姿である。

◇昨日、警察関係の委員会、私の冒頭の質問は校長の盗撮だった。56歳の高崎市の小学校長、勤務する学校のトイレで女子職員をスマホで。正に前代未聞。校長は教育者としての前歴を偽っていたことになる。警察も教育もこの問題を乗り越えねばならない。ちなみに、前年、県迷惑防止条例が改正され学校の盗撮行為も対象になったから逮捕可能となった。多くの県では学校内に司法が入ることを避けるため条例の対象外としている。この事件は全国の教育現場に衝撃を与えるものだ。

◇その他、栃木の幼女殺害事件に関連させ栃木、群馬にまたがるいくつもの未解決事件を質した。両県の協力が重要であること、犯人逮捕が最大の防犯対策なのだ。この未解決事件には、再審無罪の菅家さんの冤罪に関するものもある。菅家さんが無罪ということは真犯人がどこかで牙を磨いていることなのだ。

◇この日、もう一つ取り上げたのは近年の司法の重大課題である取調べの全面可視化。取調べ官の取調べ状況を録音、録画する問題。密室の激しい調べによる自白が冤罪を生む。菅家さんも自白し公判で否認した。全面可視化は調べる側としてはやりづらい。真実発見の妨げになる面も。人権重視との比較である。かつての県会には悪い奴に人権はないという暴論があったことを思い出す。

◇今日は群馬県日中友好協会一周年総会の日。私の挨拶の中心点は次のようになるだろう。「この協会は嵐の中で船出した。国同志が険悪の時こそ民間の役割は大きい。上海を訪れて結んだ交流の覚書は、両国民が、誠意と熱意と互恵の精神で播いた小さな芽。この芽を大きくそだてることが群馬県日中友好協会の大切な使命である」と。記念すべき日になる。


☆楫取がNHK大河ドラマ登場に決定。土・日・祝日は「甦る楫取素彦」を好評連載中です。