人生意気に感ず「消費税スタート。スタップ細胞と科学の倫理。桐一の健闘」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「消費税スタート。スタップ細胞と科学の倫理。桐一の健闘」

◇昨日喫茶店でコーヒーを飲んでいたら8円の値上げと言われた。4月1日、消費増税のスタート。コーヒーのにがさがエイプリルフールでないことを突きつける。私が消費増税を最初に実感した一杯のコーヒー。このような日常の身近なものに始まってあらゆるものに及ぶ。心理的負担はジワジワと大きくなる。全体の景気に、今後、どう響くのか。増え続ける高齢者を支えるために税源は必要だ。これを負担する働き手は減り続ける。解決の確かな方策はない。羅針盤のない船・日本丸はどこに向うのか。

◇スタップ細胞が風前の灯に見える。生物界の常識をくつがえすとして世界中を騒がせた小保方晴子氏。町のどこにでもいるようなおねえさんのようなあの顔が嘘をつくとは思えない。スタップ細胞があることを信じたい。この点は小保方さんに自身があるらしい。

 調査委員会は、画像捏造と認定した。科学を記述する方法につき鋭く非難されている。真理に対する謙虚さの問題だろう。ある学者は研究倫理を問題とする。難しい表現だが、真理に対する科学者としての謙虚さを指している。小保方さんは故意でなく「過失」だと主張している。しかし科学者として求められる謙虚さを前提とすれば、過失では済まされない。

 今となれば、髪を染めたかっぽう着姿が軽さを表すように見えてくる。スタップ細胞は存在したと説明する日が来ることを祈りたい。

◇私は大学入試では生物を選び、入学後、オパーリンの「生命の起源」を読んだ。単純な元素から細胞がつくられ、果てしない年月を経て生物は進化した。細胞は生命進化の原点である。一つの細胞が何十兆個に増えて、そこに魂が宿る。一つ一つの細胞は物質であるが、頭脳が生まれ精神が形成されることは大きな神秘だ。生命の発生から、進化の過程を支配するものは神か、それとも科学で説明し切れるものか。今、この生命科学の扉が開かれようとしている。何十億年の生命の歴史の前に立つ人間の小ささ。これを自覚することが科学者の倫理だろう。万能細胞の研究は臓器の製造を日常化させ、やがて人間の製造に至るかも知れない。人間の製造は人間破壊の道。正に倫理が求められる理由だ。

◇桐一は頑張った。8強入りし、伝統の強豪平安と戦い延長で破れた。延長までいった力は互格だったのだろう。勝敗は時の運、紙一重で育英の再現には至らなかったが努力を讃えたい。(読者に感謝)


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