人生意気に感ず「関越事故懲役9年。橋下の空振り。暗殺者安重根」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「関越事故懲役9年。橋下の空振り。暗殺者安重根」

◇懲役9年6月の判決。「眠気を感じたまま走行を続けたのはプロドライバーとして許されない」という理由である。平成24年4月29日の関越道大型バス事故は死者7、重傷者9を含め計46名の死傷者を出した。

 県議会の一大事でもあった。県会は総務企画、厚生文化両常任委員会の合同審査会を開いて取り組んだ。事は、2つの委員会に関わるからだ。合同審査会が開かれるのは実に42年ぶりであった。その後大型連休中に各地で交通事故が発生した。本県の災害対策と危機管理の対応力が問われた象徴的大事件だった。

 災害時、人命救助は時間との勝負だ。救助隊(DMAT)到着まで2時間29分もかかった。なぜこんなにと委員の質問は集中した。情報の伝達に関して問題があった。誰かのケータイの電源が切られていても、誰かが眠っていても情報が伝わる仕組みを研究しなくてはならない。私は、当時次のように発言した。「群馬は災害がないから大丈夫という安全神話の上で緊張感に欠けていたのではないか。この事故から大切な教訓を引き出さねばならない」

 あれから3年が経つ。あの時の衝撃が忘れられようとしている。今回の判決は、もう一度思い出せ、安全神話にあぐらをかくな、災害対策の原点に返れと訴えている。娘を失った父親は「楽しい人生が残っていたはず」と語った。

◇大阪市長選の空振の様を見て思うことがある。先ず、維新の下へ大金を持って猫も杓子も集まったあの騒ぎは何だったのか。より重大なことは選挙制度の濫用である。わずか23・59%の投票率でも市の支配者になれる。非民主主義国が民主主義とは何だと笑うだろう。

 今回の市長選では大量の無効票が出た。無効票のうち白票が4万5千98票もあった。この「白」は、「馬鹿にするな」という意思表示に違いない。

◇ハルビンに習主席の指示で安重根の記念館が出来た。韓国と日本に対して共闘しようとしている。伊藤博文がハルビン駅で暗殺されたのは明治42年(1909)10月26日。安重根は同志とともに左手の第4指を切断し暗殺を誓い合っていた。伊藤は韓国統監として事実上朝鮮の支配者だった。独立運動家の安重根はこれによって国民の英雄となった。朝鮮の各地ではひそかに祝賀の集まりが開かれた。歴史を学ぶ必要がある。(読者に感謝)

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