人生意気に感ず「上海を振り返る。サカキバラの存在。橋下。鶴竜」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「上海を振り返る。サカキバラの存在。橋下。鶴竜」

◇上海の3日間、マスクを付けた人を見なかった。風がなく天気が非常によかったことが第一の要因に違いないが、報道の仕方とその受け止め方に問題があると思う。私たちは、中国の大気の状況は人間が住めない程度と思いがちである。広い国土を正しく把えることは難しい。「群盲象を撫でる」の弊に陥る。

◇上海の目抜き通りをバスで進みながら奇異に思ったことがある。最先端の商品が展示されるきらびやかな商店から視線を転じると、上階の窓には際どい女性の下着がたなびいている。「高齢者、ママ、子ども」、家族構成が分かりますねと誰かがいった。アンバランス、なんでもありが中国の現実なのだ。

 一億円超といわれる富裕層の家の近くに貧民窟のような住居があり、邸宅には高い塀と有刺鉄線がいかめしい。中国の冷厳な格差を微象するようだ。それを見て、中国は平等を建前とする社会主義ではないかと叫びたくなる。

◇中国は一党独裁だから表現の自由がない。尖閣や靖国で国が緊張を示しても国民が無関心なのは政治的自由がないことと関係するだろう。

◇人口爆発と怒涛のような産業の発展をみて将来のエネルギーをどうまかなうのかと思う。原発の大規模な開発計画がある。原発の安全管理は国民の監視力と関連する。国への批判を許さない体制の下で、原発は必ず破綻するだろう。

 日本が環境問題を克服したように、脱原発の先例を示せば日本は偉大な平和国家となれる。

◇「酒鬼バラ聖斗」が医療少年院を出てどこかで社会人として生きていることは時々報じられていた。毎年被害者遺族に悔やみの文が送られてくるという。今年の文につき「体温が感じられる」と遺族が語っている。

 平成9年の切断した頭部を校門に置いた事件は全国を震撼させ14歳の少年と分かって一層社会に衝撃を与えた。少年院で関わった教官が完全に更生したと語るのを読んだことがある。どのように生きているのか、いつか社会の表に出ることがあるのか気にかかる。二人を殺した。子どもの心に人を殺してはいけないという単純なことを教えられなかった社会なのだと思う。

◇橋下氏は無意味な選挙をやった。実質的な対立候補がないから投票率は23・6%と最低。大量の無効票も出た。墓穴を掘ったといえる。

◇鶴竜の優勝会見を見た。堅実な人柄と見えた。日本の力士に淋しさを感じるが祝福したい。(読者に感謝)

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