人生意気に感ず「横田さん奇跡の会見。金正恩を裁判に。首相の憲法認識」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「横田さん奇跡の会見。金正恩を裁判に。首相の憲法認識」

◇孫と会った横田さん夫妻が「夢のようで奇跡的だ」と語った。「めぐみの若い頃と似ている。希望を持ってねと手を振り笑いながら別れてきた」とも。81歳と79歳の夫妻とすれば、万感胸に迫るものがあったであろう。北朝鮮はめぐみさんの遺骨と称するものを渡したが、DNA鑑定では別人のものだった。非人道、そして暴虐の国北朝鮮。孫のウギョンさんが乳児と遊ぶ姿を夫妻はどんな思いで見たか。母子の背後には北朝鮮の人々の極限下の光景が広がる。

◇国連の人権調査委が、北朝鮮の最高指導者を裁くべきだと訴えた。処刑や飢餓の実態は悲惨極まりなく、政府によるその組織的かつ広範な人権侵害を「人道に対する罪」に当たると判断。

 国際社会は許すべきでないという人権委員長の決断は北朝鮮を更に一段と追い詰める。国民を飢えさせて核やミサイルの開発に狂奔する姿は狂気の沙汰。国民の支持がなければ何の役にもたたないオモチャに過ぎ無いことを思い知らされるに違いない。その日は近い。

 恐怖政治が徹底している。密告社会でもある。裁判も受けず収容所に送られる。そこでの生活は悲惨で、母親は子どもにヘビやネズミをとって与えたという話しが報じられた。今回、新聞社は脱北者の証言を報告している。その中にある一例は「収容所の解体作業中、死んで間もない人骨が出た、れんが工場には子供用の工具がすらっとあり涙が出た」との証言。子どもが強制労働させられている姿を想像する。北の男性は女性をよく殴るという。民主主義否定の国家の下で、女性の平等などありえ無いことを知る。

◇安倍首相の憲法観がおかしいことを知った。国会答弁で、憲法が国家権力を縛るのは、王権が絶対的権力を持っていた時代の考えだと国会で述べた。今日の憲法はいかに民主主義が成熟しても権力の濫用は起こり得る事を前提にして、国民の権利を守るために国家権力を縛ることを目的としている。国家権力を縛る装置が三権の分立である。これが一つに集中したら人権は守られない。中国は司法権が政治から十分に独立していないから、政府の考えで裁判も変わる。脱北者が韓国に逃れて、大統領の悪口を言っても何も言われない、言論の自由が最高と言った。日本国憲法は国家の権力を制言して人権を守るためにある。(読者に感謝)


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