人生意気に感ず「減らされる図書館予算。橋下市長の戸籍。アンネ破られる」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「減らされる図書館予算。橋下市長の戸籍。アンネ破られる」

◇図書館の在り方はその社会の文化度を表す。昨日の議会である議員が県立図書館のあるべき姿を取り上げた。総務部長、教育長とも苦しい答弁をし、知事の発言も通り一辺だった。議員の追及がいまいち踏み込めなかったのは実態を体感していないからではないか。

 図書館予算が縮小し続けている。07年に7千7百万円あったのが今年は2千6百万円となった。理由は何とでもつく。答弁側は他の図書館との役割の分担を挙げる。では分担の実を果たしているのか。事業見直し委員会は実態を踏まえず抵抗しない分野の予算を切る嫌いがある。

 私は資料調査で県立図書館を常時利用している。今日、情報量の増加は凄まじい。他との分担をいうが、その場で知識を得られることが重要なのである。県立図書館の在り方と機能は県民の知識水準を支える。そして県民の水準は開かれた県政の前提である。

 予算削減により県図では文化講演会事業も中止したという。予算削減を判断した事務事業見直し委員会が図書館の実態を見ず、図書館の意義を正しく把えなかったとすれば、他の分野の見直しについてもその信頼が問われることになるだろう。

◇橋下大阪市長が大阪都構想について有権者の判断を仰ぐために辞職し選挙に訴えようとしている。窮地に立たされているといえよう。対等に戦える対立候補がなければ無駄な形だけの選挙になるからだ。

 このような状況で大阪市の職員が橋下氏及び両親の戸籍に不正アクセスしたことが報じられた。興味本位でやったという。橋下氏が同和出身ということは一時週刊誌で報じられたことだが、「興味」は、そんなことにも向いていたのかも知れない。橋下氏だけの問題ではない。個人の出生の秘密なども関わる情報に、それを閲覧する権限をもつ職員が不正にアクセスすることは重大だ。職員は個人の情報を守るべき立場にある。公務員の見識が問われている。

◇「アンネの日記」事件で捜査本部が。不可解な事件だ。35の図書館で計305冊が破られた。ナチ支配下、2年間オランダの壁の裏の部屋で息を殺してひそんだが一家は発見され収容所に。少年の頃映画を見て、夜の泥棒が人の気配に気付く場面に身を固くした。反攻の連合軍が上陸した3月に16歳の少女は灯が消えるように死んだ。今回の事件は外国も強い関心をもつ。何が目的か。


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