人生意気に感ず「都知事選。死刑囚の証言。女児監禁」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「都知事選。死刑囚の証言。女児監禁」

◇早朝、原稿を書きながらふとテレビをつけると政見放送をやっている。改めていろいろな人が出ていると思った。少しボケていると思われる人、初めから当選を度外視しているような人まで多彩である。選挙というものの特殊性がさせるものだ。とにかくこの舞台に登場したいという人がいるのだ。選挙期間が長いから体力をうまく使い選挙区を効率よく動くことが必要だがマンモス選挙はそれだけでは勝てない。ルールにのった戦略が求められる。さもないと大海に小舟で漕ぎ出すようなもの。テレビの政見放送は最大限有効に使わねばならない。見た限りでは、判断の対象候補はごく少数のようだ。

◇オウム・井上死刑囚の証言は衝撃的だった。「中川死刑囚から『ポア(殺害)できる薬物を試したら死亡した』と聞いた」と殺意の存在を認めるもの。死刑が確定している証人から新たな証言が出た。このことは、死刑囚が真実を隠したまま墓場に入ることも有り得ることを示す。井上死刑囚は涙を流して証言台の前で泣き崩れた。教祖麻原を終始「麻原」と呼び捨てにした。本当に後悔しているのだろう。法の裁きは峻厳だから改悛した死刑囚も処刑される。この訴訟が終った時、その場面が待っている。

 今回の法廷は図らずも公開の法廷に死刑囚が生身の姿を現した。世の人は死刑というものの過酷さを改めて見詰めることになった。死刑に冤罪があってはならないと強く思う。死刑が確定し、再審で死の渕から生還した人がある。死刑執行後の再審もある。死刑制度を考える大切な材料が提供されていることをつくづくと思う。

◇9歳の女児が6日ぶりに保護された事件は世の親に深刻な問題を投げかけている。容疑者はごく近くに住む26歳の無職の男だった。女児に外傷や衰弱はなかった。発見時イスに座り折り紙のようなものをハサミで切っていたという。不思議な光景だと思う。男については責任能力の有無について慎重に調べるという。女児は「全身を粘着テープで巻かれた」と話している。謎の多い事件で、報じられていないことも多いのだろう。

 かつて新潟県で閉じ込められた女性が犯人と何年もの長い間生活していたという事件を思い出した。(読者に感謝)

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