人生意気に感ず「農薬食品の波紋。お粗末なNHK会長。エネルギーの地産地消」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「農薬食品の波紋。お粗末なNHK会長。エネルギーの地産地消」

◇アクリフーズ農薬混入事件は、容疑者逮捕により全容が現れつつある。県警及び県食品衛生課は今が正念場と健闘している。事件の意味を考えれば日本国民全体の健康がかかる問題であり再発防止には徹底した原因の究明が必要だからである。来る東京五輪では世界の客におもてなしで臨もうとしているが、その大前提は食の安全である。

 工場は「石油のようなにおい」と苦情があってから発表まで1ヵ月半以上もかけた。対応の遅れは捜査を遅らせ、被害を拡大させる。阿部容疑者は工場内でしばしばトラブルを起こしていたといわれる。

 工場内の格差問題が浮上している。正社員は2割程度、契約社員は下に見られ多くは正社員への不満を抱いているという。阿部容疑者は能力給制の下で給料やボーナスを減らされ不満を抱いていた。現代は平等を建前とする社会だが、物があふれ技術が進歩する中で目も眩むような華やかな消費社会が広がっている。その中で現実に格差が広がっている。一方、格差を乗り越える日本人の精神力は落ちている。こんな社会の構図の中で、同種の事件が起きる可能性は常にある。工場の監視態勢は増増厳しくなるだろう。監獄の受刑者のような職場環境に労働者はこれから耐えられるのか。アクリでは契約労働者は労働組合に入れない。

 今、契約労働者の組合作りの問題が広がりつつある。孤立とストレスと闘い自らの権利を守るために契約労働者の組合組織の問題がこれから持ち上がるだろう。

◇NHK新会長はお粗末だと思う。NHKは、日本の文化度を支えそしてそれを内外に示す存在だ。「政府が右ということを左というわけにはいかない」、この発言は政府に顔を向けているととられるし、従軍慰安婦についての発言、「今のモラルでは悪いが戦争をしているどこの国にもあった」は、微妙な問題が争われている国際環境でいかにも軽率だ。安倍政権の足を引っ張ることに通じる。新会長、籾井氏の就任には政権の強い意向が働いていると見られるからだ。NHKの取材力、発言力は凄いと思う。それにふさわしいトップが求められている。

◇福島からの便りで、豊かな自然エネルギー源をもちながら、原発を多く存在させ生産したクリーンエネルギーは全て東京に。このエネルギー植民地を脱しようとしている事を知った。エネルギーの地産地消は広がるだろう。


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