人生意気に感ず「当初予算の注目点。オウム、死刑囚の証言は。自殺者3万人切る」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「当初予算の注目点。オウム、死刑囚の証言は。自殺者3万人切る」

◇昨日、2月議会に備えた政調会が行われた。各部の当初予算要望につきその意見を聞き質疑するもの。多岐にわたるが興味ある項目をここで紹介したい。

 甲(よろい)着装人骨調査について、私は、DNA鑑定も可能なのかと質問した。6体のうち3体の歯の奥の細胞につき可能だという。高温の火山灰、1400年以上の年月、これらを考えると驚く。歴史は過去との対話。現代の科学の問いかけに微細な細胞の因子は何を語るのか。

◇病院局では医療の現場に優れた技術が導入されようとしている。「ハイブリット手術室の設置」(約5億円・心臓血管センター)ではリスクの高い心臓弁の手術もカテーテルで出来るようになる。また、同じ心臓血管センターの開胸心臓手術用具導入(1千5百万円)は、骨を切らずにあばらの間から器具を入れて手術が出来る。特に女性の乳房で、手術の跡を大きく残さないという。注射薬自動払出システム導入(がんセンター・9千万円)は薬剤師不足に対応するもので、省力と人為ミス防止に資するもの。

◇健康福祉部関係では障害者の「働く場」の強化対策や食品表示理解促進などに注目した。食品に関しては、今騒がれている冷凍食品農薬混入につき、食品安全課長は、多くの健康被害が報じられているが因果関係はほとんどないと言っていた。風評に近い線で波紋が広がる点が食品に関する問題の特色だといえる。

◇オウム元幹部平田被告の初公判に注目。1,155人の人が傍聴券を求めた。17年もの逃亡、これを助けた女性。平田被告の出頭が最近のことということもあり、関心の高さを窺わせる。

 平田被告は「迷惑をかけた」と述べ、被害者仮谷さんの長男は、「父の死の真相を究明したい」と語るが、強い恨みは抱いていないように感じられた。3人の死刑囚は証人として何を語るのか。普通、人は罪を免れようとして真実を隠して証言する。死刑が確定した死刑囚にとってもはや失うものはない。だとすれば、オウムの闇を切り裂く何か隠された真実が語られるのか。私の興味はこの点にある。

◇世界の自殺大国日本。長いこと年3万人を超えたが、ここに来て4年連続に減少し、前年に続いて3万人を切った。対策の効果もあるが「3・11」以来の社会の緊張感が人々の死生観に微妙な影響を及ぼしているかも知れない。(読者に感謝)


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