人生意気に感ず「マンデラの追悼式。いじめ20万件。野党再編」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「マンデラの追悼式。いじめ20万件。野党再編」

◇南アのマンデラ追悼式は空前の規模。マンデラの業績の偉大さを物語る。アパルトヘイト(人権差別)に対する黒人の憎しみは想像を超えるものがあった。27年の獄中生活はその憎しみに耐える毎日だった筈。復讐の鬼と化しても不思議ではない。ところがマンデラは融和の精神を貫いた。

 オバマは、「国家を正義に導き世界中の何十億の人々を揺り動かした」と賞賛、国連事務総長は「許すことの偉大な力を示し真の平和により人々を結びつけた」と表明した。降りしきる雨のサッカー場には数万人の国民が列席した。

 私の子どもの頃、アフリカは暗黒大陸と呼ばれた。少年王者に憧れたが、実態は矛盾に満ちた泥沼と混乱の世界だった。それは今も続くがマンデラの生涯は間違いなく、アフリカに希望の灯を掲げた。皇太子と並ぶ福田康夫さんの姿が見える。名誉県民の顕彰直後だけに県民を代表して出席している姿に見える。

◇学校のいじめが20万件に迫る。全国の小中高の2012年度のいじめの数は過去最多で前年度の2.8倍。県議会でいじめ問題を取り上げてきた者として改めていじめ問題の深刻さに驚く。

 文科省は、いじめ自体の増加というより学校が確認に努めた結果、実態に近づいたのではと指摘。ではその実態とは。鹿児島県が全国最多となっているが同県はどう受け止めているか。

 注目は被災地の状況。宮城、福島両県では他と比べ不登校の増加が目立ち、岩手県では減少した。未曽有の災害が子どもの心を傷つけそれが不登校に影響することは容易に考えられることだ。岩手の現象は子どもたちを支える地域の歴史や文化等社会力の影響かもしれない。

 大変なことは小中高生の自殺者が196人ということ。そのうちいじめが原因と分かっているのは6人のみ。自殺大国と言われる日本で、こんなに多くの子どもたちが自ら命を絶つのは異常という他はない。ほとんどの原因が分らぬ点にいじめ調査の限界がある。

◇野党再編の動きに注目。江田みんなの党前幹事長等の勉強会に85人が出席。弱小がばらばらでは何も出来ないから自然の動きだろう。みんなを離党した13人は比例で当選した。有権者はみんなの党に期待して投じた。どう考えるのか。(読者に感謝)