人生意気に感ず「徳洲会の波紋。石破氏のテロ発言。エイズの恐怖。楫取の講演」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「徳洲会の波紋。石破氏のテロ発言。エイズの恐怖。楫取の講演」

◇徳洲会事件が日本中を震わしていると言っても過言ではない。金を受けとったのは猪瀬知事だけでない。多くの政治家の名が挙がっている。特に鹿児島県の県会議員2人については公選法違反の疑いも出ている。

 猪瀬知事については7年後の東京オリンピックが結びついているので事態は深刻だ。今のような状態で五輪に向けた指揮官の役割を果たせるのか。都の職員が心を1つにしてという理想に水をさすことは明らか。首都直下も迫っているのだ。

◇石破幹事長が「デモ」をテロと変わらないと発現したことに批判が高まり、石破氏は取り消した。大政党の幹事長として見識を疑われる発言だ。憲法の基本的人権に対するしっかりした理解があれば「テロ」の用語は出ない筈。

 憲法21条は集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する、と定める。民主主義の根幹を考える規定だ。問題の「デモ」は、特定秘密保護法案が国民の「知る権利」を侵害すると叫ぶ。この権利も21条に含まれる。

 「デモ」はこの憲法21条によって保護される基本的人権である。反自民の立場に立つ市民の特権と考えるべきではない。今日、民主主義が形骸化しつつあるだけに、デモは民主主義を支える有力な国民の武器である。

 石破幹事長のあの目、あの人面は、しっかりした中味が伴なって凄味を発揮するが、今回の「テロ」発言のようなことがあると、馬脚を現したと言われかねない。自民党のため、日本のために自重を願いたい。

◇12月1日は世界エイズデー。かつて横浜で開かれたエイズの資料展に出て戦慄を覚えたことが忘れられない。あの頃は日本もパニック状態だったが、今日、すっかり騒がなくなった。薬が進歩し命と共存が可能になったと言われる。壊滅的な南部アフリカの猛威もしずまりつつある。この油断の状態が日本では危険な状態を作りつつあるようだ。感染者が増加傾向にあり12年の新たな感染者は1200人という。警戒感がないから無防備、無検査なのだろう。巷に氾濫する乱れた性俗は目に余る。

◇芳賀地区の教育文化振興会が主催で、私は楫取の講演をした(11月30日)。今月は13日に「人間塾」で、17日に芳賀中で行う。今、「萩・防府訪問記」を作っている。防府の楫取顕彰会長の毛利元敦氏から訪問の礼状が届いた。(読者に感謝)