人生意気に感ず「防空識別圏をB52が。秘密法と参院。ケネディ初演説」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「防空識別圏をB52が。秘密法と参院。ケネディ初演説」

◇中国は尖閣諸島の上空を「防空識別圏」に指定し、無断で侵入すれば武力行使も辞さないと威嚇した。ほとんどの日本国民は怒っただろう。脅しに屈すれば次の脅しが迫る。日本外交の正念場なのだ。

 政府は強く抗議し、民間航空会社に従わないよう要請した。民航は応じて中国への届出を止めた。

 問題はアメリカの態度。いち早く強い懸念を表明し、中国の指定とは関係なく行動することを声明した。一部でオバマの弱腰が言われていた。アメリカは中国の挑発行為に怒っていると言われる。アメリカは声明を行動で示した。2機のB52爆撃機が問題の空域を通告なしで飛んだ。

 民主党などの弱腰論者はこれをどう見るか。私はこれ位のことをしなければこちらの威信を保てないと思う。平和ぼけした日本国民は多少の緊張の中で、国を守ることの現実を感じたのではないか。中国は振り上げた拳をどうするのか。日米が連携を強化して毅然とした姿勢をとることに計算違いがあったかも知れない。

◇中国の今回の暴挙、又常に注意しなければならない北朝鮮、これらに対し、日米の緊密な連携は不可欠である。そのためには情報の共有が必要で、保安上の情報は秘密を要するものがあるのは当然。秘密が守られねばその共有は出来ない。その意味で、秘密保護法が必要なことは多くの国民に分かる筈。問題は民主主義の大前提である知る権利との調和だ。公開まで60年は長すぎる。時代が変わってしまう。関わった人は自分の生きている間に公開されるということで歴史の審判を受けることへの謙虚な覚悟を求められるのだから。

◇この特定秘密保護法案が参院に移った。参院は何のためにあるのかが改めて厳しく問われる。行政改革で国会議員を減らせと叫ばれている。最大の改革は憲法を改正して参院をなくすことだ。もとより参院が無用の長物ならの話。カーボンコピーでなく良識の府であることを示せ。これまで参院には良識の府にふさわしくない落語家や漫才師、レスラーなどが入ってきた。この際厳しく監視すべきである。

◇ケネディ大使は初講演で、今回の対中国での日米の連携を讃え、日本はアジアで最重要の同盟国と言明し、中国の防空識別圏設定を強く非難した。父の姿が胸にあるだろう。(読者に感謝)