人生意気に感ず「元首相の脱原発論に賛成。この冬に巨大地震か」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「元首相の脱原発論に賛成。この冬に巨大地震か」

◇小泉元首相の脱原発論に私は基本的に賛成である。3.11から2年半以上経つが未だ終息していない。故郷に帰れない被災地住民は悲惨だ。「原発はクリーンで、安く・安全」と言う定説は完全に覆った。最大の問題は廃棄物の最終処分場がないことだ。元首相は「トイレのないマンション」と言っている。

 思い出すのは、事故1年後の平成24年3月11日、高崎城趾公園の集会に出た時のこと。さよなら原発アクションである。この時私は段階的脱原発論だった。そして反原発オンリーでは空振りになるから新エネルギー推進と連動させるべきだと訴えた。自民党県議だと名乗る私に赤旗が林立するあたりから激しい野次が起きた。「黙って話を聞け」、会場をにらんで私は腹の底から声を絞って叫んだ。全会場を適に回す覚悟で登壇したが、以外にも大きな拍手が起きた。

 反原発を叫ぶ人々も一様ではないことを知り、大いに勉強になったと感じた。あれから1年余り、世論は静かになったが、底流に於いて変わらない。世論の大勢は脱原発とみる。原発が全部止まっても電力に不足をきたしていない現実がある。新エネルギーの動きは増増盛んになっている。政府が脱原発を決断すればこの動きは更に加速するだろう。

 日本は脱原発、新エネルギーの先進国として世界に手本を示すべきだ。日本の技術がそれを可能にするだろう。中国は驚くべき勢いで原発を増やそうとしている。やがて行き詰まり破綻するだろう。その時、アジアをリードするのは日本だということが分かる。「3.11」の反省を真に生かさねばならない。文藝春秋最新号の元首相の話で特に目新しいものはないが勇気ある発言は多くの政治家に勇気を与えると思う。

◇先日四国の障害者施設を訪ねたときそこは5mの津波を想定していると聞かされた。南海トラフは近づいている。誰もがその時を知りたい。東大名誉教授の村井俊治氏は、南海トラフ巨大地震がこの冬起こると予測している。測量学の世界的権威。精密な観測によるデータによれば、国土地理院が設置する地上の基準点が異常な動きを示しているという。「3.11」前と状況が似ている。

 村井氏は、自分の研究の成果を踏まえて語る。データがあるのに発表せず結果として多くの人が死ぬことには耐えられないと。いつかは必ず来るのだから、このような警鐘を自己責任で受け止め対応すべきだと思う。(読者に感謝)