人生意気に感ず「天安門炎上。秘密保護法。10キロ近し。妻とステーキ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「天安門炎上。秘密保護法。10キロ近し。妻とステーキ」

◇天安門は中国を象徴する建造物。毛沢東が中華人民共和国を宣言した。以来、共産党一一党独裁の権力の象徴でもある。反対勢力にとっては圧政と怨みの象徴でもある。

 ここに少数民族のものと見られる四駆が突っ込み炎上した。北京市の公安当局は、内部通知で「重大な事件」と報じ、容疑者として新疆ウイグル自治区出身の男をあげた。中国で事件を伝えるNHKのテレビは29日突然真暗に。当局の規制だ。テロの可能性が報じられている。

 政治的テロだとすれば、中国の深刻な少数民族問題を現している。ウイグル族、チベット族の暴動は絶えない。人権、文化、宗教等を抑圧することに対する反対である。中国は国内問題への批判を尖閣に向けようとしている。その意味で少数民族問題も日本に関わる。獅子身中の虫の侵食は想像以上に進んでいるらしい。

◇秘密保護法案に学者が大挙反対声明を出した。28日国会内で記者会見した。呼び掛け人は47人が名を連ね、声明に賛成する学者は265人。憲法の「知る権利」、「国民主権」と真向から衝突し侵害するとしている。学者のこのような反対声明は昔の「安保反対」を思い出させる。安保の時は現首相の祖父岸さんの時だった。

 声明の中心点は、特定秘密を第三者の点検なしで政府が指定し、これを漏らした者を罰すること。国民が情報を得られなくなる。国民にとって情報は政治判断の基礎、情報を得る権利つまり知る権利は憲法上のもの、これを法案は侵害するというのだ。

 日本はスパイ天国とも言われ、情報が筒抜けの国だ。国を守るために秘密保護法は必要である。しかし、人権、知る権利への配慮は必要。法案は修正されて成立するだろう。ここで思い出すのはかつての大学の光景だ。このような法案が出る時、学園内は騒然となったものだが今は音もなく静かだろう。社会問題に立ち上がる若者がいなくなった現れだ。

◇今日、私の誕生日。満73歳を迎えた。一日早く昨夜ステーキを食べた。おめでとうという妻の言葉が素直に胸に入る。4日後、11月3日、県民マラソンで10キロを走る。昨年のこの日以来一日も欠かさず、朝、ある長い英文を唱えながら走ってきた。人生を振り返る。胸の憤りは衰えていない。走りは胸の火をかき立てる。(読者に感謝)