人生意気に感ず「江原当主の葬儀。奈津恵さんの通夜。ノーベル賞。慰安婦」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「江原当主の葬儀。奈津恵さんの通夜。ノーベル賞。慰安婦」

◇江原家当主江原毅さんの葬儀に出た(6日)。弔辞は江戸中期から続く江原家を語り、前橋の歴史を聞くようであった。楫取素彦顕彰賛助会の顧問をされていた。71歳の死を新聞で知って私は大変驚いた。楫取の会顧問をお願いしたのは祖先の江原芳平が楫取と深く関わったからである。芳平は下村善太郎等と共に、県庁の前橋移転に大いに尽くした。江原や下村の協力がなければ前橋市は県都にならなかったと言われる。楫取が初代県令として赴任した時芳平は29歳の青年実業家だった。

◇村田奈津恵さんの勇気を讃える輪が広がっている。迫る列車から線路内の老人を救い自らは命を落とした。通夜で菅義偉官房長官が安倍首相の書状を代読した。「人命を尊んずる勇気のある行為を心から讃える」というもの。

 閣議では、紅綬褒章の授与を決めた。きれいな笑顔を見たが殺伐とした社会を吹き抜ける涼風である。

◇ノーベル賞発表の時期になった。今日からノーベル週間である。このところの上昇日本にまたビッグニュースはあるのだろうか。平和賞候補に16歳のアラブの少女マララさんの名があがる。女子教育を訴えてタリバーン兵士から頭と首に銃弾を受けた。

 彼女は銃撃されても信念を曲げず、国連で、子どもの教育を受ける権利を訴え活動を続けると世界にアピールした。その勇気に頭が下がる。今時女子教育を否定する時代錯誤は信じ難いことだがイスラム世界の女性差別は酷い。少女の勇気がアラーに時代の変化を気付かせればよいと思う。ノーベル賞はそのきっかけになるだろう。国連で演説する薄いピンクをまとった姿は銃を構える男より勇敢に見えた。

◇医学生理学賞、物理学賞の分野で日本の天才がとりざたされている。日本の

文化度、教育度、技術度は素晴らしいと思う。上昇気流に乗ろうとする日本に、昨年の山中教授に続く受賞者が出ることを期待したい。楽しみだ。

◇戦争中、慰安婦問題に軍は関与したか。私は関与はあったと思う。これを認めたのが河野談話だ。自虐だとして軽々に否定する向きがある。

 今回、国立公文書館から、河野談話の基となった資料が開示された。インドネシアの捕虜収容所からオランダ人女性を強制連行して慰安婦としたとの記載がある公的資料。軍法会議の資料である。関わった日本軍の少佐は死刑となった。(読者に感謝)