人生意気に感ず「八ッ場と五輪。中韓の反応。第四の矢か」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「八ッ場と五輪。中韓の反応。第四の矢か」

◇八ッ場ダム推進協議会が衆院議員会館で行われた(9日)。ここでも五輪決定が話題になった。ダム完成は決定だが工期はのびる。その変更は、都県議会の議決等の手続を経て決定される。

 大会決議案が満場一致で可決された。その内容は、変更手続を早急に、徹底したコスト縮減と一日も早い完成を求める等である。

 完成時期は平成31年度になる見通しで、これはオリンピックの前年である。地元から上京した代表は「完成したダム湖で五輪を迎えたい」と訴えていた。私は、群馬県の八ッ場ダム議連会長として、「大会決議要望書」を国交省の代表に手渡した。

◇多くの弁士が登壇した。論旨の一貫性、声の品格と重み、話の深さなどの点で様々であった。政治家のレベルが如実に現われていた。下流地域を代表した江戸川区長の話は良かった。

◇昨日は都内至る所で五輪決定の熱気を感じた。安倍総理は確かな役割を果たした。私も発言をテレビで見たが、汚染水対策につき、一国の総理として、心配のないことを数字を示して明確に論じた。あのさわやかできっぱりした態度は世界に響いたに違いない。

 海外メディアは、「安倍首相の演説が決め手となった」、「国家指導者のなめらかな演説は原発問題の不安解消に寄与した」等絶賛。

◇注目するのは目下最悪の緊張関係にある中韓の反応である。韓国を代表するメディアは、「五輪を東日本大震災からの復興のチャンスにするという日本人の情熱が放射能の恐怖を抑えた」と積極的に評価し、そこには祝意が感じられる。それまでの水産物輸入禁止などに示した態度を一変させた。「ざまあみろ」でなく素直に受け入れるべきだ。一方、中国は「東京敗退」の誤報を発して国民から大批判を受けている。早トチリの原因は、敗退を望む強い心情でなかいか。

◇五輪の経済効果は一説に150兆円という。しかし、最大の効果は日本人の心に希望と勇気を与えた点だ。東日本代震災で地獄を見た日本に立ち上がりの目標が与えられた。正に天恵である。日本人の心の中心は教育問題だ。体罰やいじめを解決し、スポーツを再生させる契機である。

◇東京五輪は第四の矢、しかも最大の矢になる可能性が高い。純粋の経済だけでなく、国民の働く意欲向上を考えるからだ。サムライ日本の心意気を示したい。(読者に感謝)