人生意気に感ず「育英の快挙。イチローの4千本。原発汚染。シリアの毒ガス」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「育英の快挙。イチローの4千本。原発汚染。シリアの毒ガス」

◇甲子園は初めてである。11時半、キップを求める人の長い列があり、中は満席で騒然、スコアボード上の旗が翩翻(へんぽん)とひるがえっていた。一塁側の応援席に座る。一球一打毎に大観衆のどよめきが球場を震わす。対岸の赤の斜面が鳴りを静めたかと思うと次の瞬間どっと湧き立つ。3点先取され、これまでかと思い、同点に追いつき勢いづく、1点を勝ち越した時、黄色いメガホンと声援は最高潮に達した。頭上の太陽は燃え汗が滝のようで、後ろの席で倒れた人が運ばれる。お祭り男の山本龍市長が目を丸くして私の所へ飛んでくること2度。最終回の要所、人々は総立ちでその瞬間を待つ。入魂の一球が投ぜられ遂に育英は甲子園を制した。

 球児たちが心を合わせて作ったドラマは県民の心に勇気と希望を与えた。監督は、日頃、選手たちとゴミを拾うという。信頼関係と心をつくる積み重ねは昨今の体罰によるしごきの対極の姿。育英の快挙を教育界はしっかり受け止めるべきである。

◇21日、イチローが4000安打を達成した。異国に渡り、孤独に耐え厳しい自己管理をしての偉業に頭が下がる。グローバル時代、頑張る若者の象徴である。瞬間ヤンキースタジアムは総立ちになって祝福した。日米の心の絆を進める姿でもある。イチローのバットの一振りを見てサムライの一刀を重ねるアメリカ人も多いだろう。

◇原発汚染水が海に出ている可能性があるという。漁協は福島沖の漁業を中断した。東電の試算ではこれ迄海に漏れた総量はストロンチウムが最大10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルだという。魚介類への蓄積はどうなっているだろうか。

 福島沖の海底には放射性物質汚染のホットスポットもあると指摘されている。心理的影響、風評被害も含め、海は無限と言っていられない。いつ迄続くのか。原発事故は一度起こるとこのように大変だということは、東電など原発関係者が一番よく知っているだろう。

◇シリアやエジプトの状況は人命がゴミのように扱われていると思わせる。今度はシリアでサリンなどの猛毒ガスが使用され、死傷者数千人という情報がある。どうしてこのようなことをなし得るのか。我々の想像の域を遥かに超えるが、これが異質な世界の現実である。一体化した世界の中で無視することは許されない。(読者に感謝)