人生意気に感ず「かつての同志の墓に。運命の御前会議。TPP。安政の不平等条約」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「かつての同志の墓に。運命の御前会議。TPP。安政の不平等条約」

◇12日、御巣鷹の惨劇の跡を見て人間の運命と生死を考えさせられた。13日、お盆である。1年に1度となった墓参りをした。かつての人生の同志は40そこそこで熱い人生の幕を閉じた。手を合わせると、激しい生き方に付き合わせた日々が浮かぶ。「限りなく熱き墓なり妹よ」と詠んだこの人の兄も最近世を去った。「自分の道を押し通すあなたの姿を見ています」墓石が静かに型っているように思えた。息を引き取ったのは◇68年前の8月14日、宮中では、日本の運命を決する大変な会議が行われていた。

 14日午前10時45分第二回の御前会議(天皇臨席の会議)が開かれた。第一回は9日から10日にかけて行われ、ポツダム宣言受諾と本士決戦に議論は分かれて決まらない状況であった。鈴木貫太郎首相は、天皇の前に出て、まことに異例だが天皇の意見を聞いて結論としたいと発言。天皇はポツダム宣言受諾に賛成すると述べた。なぜ2回目が開かれたかというと、天皇の地位に変更がないことを条件にポツダム宣言を受諾するとの日本の結論が連合国に拒否されたからである。

 この第二回の御前会議で、天皇は以下のように述べた。「私の考えは前に申したことと変わらない。これ以上戦争を続けることは無理と考える。自分はいかになろうとも万民の生命を助けたい。この際なすべきことがあれば何でもいとわない。国民に呼びかけることがよければマイクの前に立つ」そして、翌15日正午、いわゆる玉音放送となった。国民は開闢(かいびゃく)以来初めて天皇の生の声を聞いた。皇居前広場では腹を切る者、手をついて努力が足りなかったと詫びる人々など未曽有の光景が現出した。明日15日正午、群馬アリーナで戦没者慰霊祭がとり行われる。

◇当面の大問題の一つはTPPである。関税が撤廃されれば安い品がどっと入り国産は大

打撃を受ける。特に農業は壊滅的影響を受けるということで県議会でも大問題になってきた。日本は、米国を除く10カ国との間で2国間協議を行う調整に入った。関税撤廃に応じる品目を提示するが農業の5品目は含めない。この5品目をどこまで守れるか政権の交渉力が問われる。

◇安政の通商条約では、日本に関税自主権がなかったため、先進国で大量生産された商品がどっと流れ込んだ。相手国の承認なしに日本は関税を決められなかった。歴史の授業が思い出される。(読者に感謝)