人生意気に感ず「8時15分原爆投下。ナチスに対抗して始まった。沖縄ヘリ墜落」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「8時15分原爆投下。ナチスに対抗して始まった。沖縄ヘリ墜落」

◇68年前の8月6日8時15分のことだった。重さ4トンのウラン型原爆は広島上空から投下された。爆発の瞬間、爆心は数百万度、爆心地付近は3千度から4千度になり半径1km内の瓦の表面があわ状に火ぶくれを起こした。肉体はひとたまりもない。皮膚が焼かれて手首のところでたれ下がる。人々は皆手を前に突き出して幽霊のように歩いた。正に生の地獄。小学生の時、映画教室で見たピカドンの衝撃はいまも焼きついている。

◇麻生氏の発言でナチスがタイムリーに話題になっているが、原爆理論の元である核分裂を発見したのはドイツの科学者だった。ドイツに先を越されたら大変ということで始めたのがアメリカの原爆計画だった。完成時、ナチスドイツは既に無条件降伏しており、投下目標は日本になった。

◇原爆投下候補地が絞られる過程で京都にこだわる意見があった。木造住宅と人口の密集地で、原爆の威力を見る上で最適という考えだった。文化遺産を亡ぼすことは民族の恨みを生むということで外されたという。

◇原子核分裂の発見は更に分裂時に莫大なエネルギーが生ずることの発見に至った。ウランに中性子を当てると分裂し、分裂の際2つの中性子が飛び出し、この中性子が別のウランの分裂を起こし、核分裂の連鎖反応となる。

 核分裂から生ずるエネルギーで蒸気をつくり発電気を動かす仕組みが原発である。平和利用と言っても本来が悪魔のエネルギーである。広島の恐怖が「3.11」で甦った。原発事故が日本で起きたことで、世界は、原爆と原発を結びつけて考えた。大きな権力を得た自民党は、平和と技術力を示して、脱原発依存に踏み出し、世界の世論をリードする時なのだ。

◇沖縄で米軍ヘリがまた墜落した。基地内だが一歩間違えれば住宅密集地で、その可能性は常にあるのだから、沖縄県民の恐怖は深刻で怒るのは当然だ。

 米軍基地を抱える市町村長が集まり、オスプレイ強行配備への抗議について話し合っている最中だったオスプレイ配備への反対が強まるのは必至だろう。

 米軍機墜落は本土復帰後44件起きている。その中には、04年の沖縄国際大学構内の大型へり墜落がある。台頭する中国に対抗するためには沖縄県民の支持が大前提。米国は謙虚に受け止め最大限の防止策を立てるべきだ。(読者に感謝)