『炎の山河』第五章 地獄の満州 第78回 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第78回

天安門事件の後、中国は、鄧小平の号令の下経済解放政策を実行し、その経済の発展ぶりはめざましい。しかし、反面、勢いよく発展する所と発展から取り残された所、そして豊かな人と貧しい人との格差が広がっている。格差は年と共に大きくなっているようにみえる。中国は社会主義の社会であり、社会主義は格差のない平等な社会を目標とする。鄧小平は、先に豊かになる者があってもよい、と言っている。しかし、いつまでも格差が縮まらず、貧富の差が広がっていったら、どうなるのだろう。

天安門事件をみると、日本にはあふれる程の自由があると思う。政府を批判して罰せられるということはない。表現の自由・政治活動の自由が憲法によって強く保障されているからだ。しかし、私たちは、これらの自由や権利を大切にしているだろうか。政治を批判する人が増える一方で、政治に無関心な人々がますます増えている。

 ☆「炎の山河」は間もなく終わり、その後は、「甦る楫取素彦」を土・日に連載します。ご期待下さい