人生意気に感ず「鹿児島を走る。息を呑むメガソーラー。桜島と浅間」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「鹿児島を走る。息を呑むメガソーラー。桜島と浅間」

◇朝の鹿児島市を走った(24日)。大久保利通の銅像が立ち、西郷隆盛生誕地を指す表示がある。また、坂本龍馬と彼が愛したおりょうの像には、襲撃の傷をいやす為にこの地を訪れたこと、二人は新婚旅行の最初の例であることなどの説明がある。幕末維新の熱い鼓動が伝わるようであった。前夜、桜島が激しく噴煙を上げたらしい。走りながら平野国臣の「わが胸の燃ゆる思いに比ぶれば煙は薄し桜島山」を思い出す。桜島は歴史の証人でもある。突き上げる黒煙は現代の私たちに何を訴えているのか。この日、鹿児島県庁でまた「桜島火山」と出会う。

◇この日の鹿児島市の視察はかなりハードなスケジュールであった。「合同会社・さつま自然エネルギー」では、太陽光など再生可能エネルギーによってまち興しを実現しようとする人々の熱い姿に接した。「志」という言葉を聞いた時、危機に臨む彼らに、西郷や大久保のイメージを重ねた。

◇「七ツ島メガソーラー」では、国内最大級の太陽光発電所事業を見た。東京ドーム27個分の地に29万枚のパネルが展開する光景は息を呑む程であった。パネルの間をバスで走り、仮設の展望台に登った。目の前に広がるパネルの輝きは彼方の桜島に達するように見え、正に海のようであった。中国の内陸で見た「ビニールの海」を思い浮かべた。あちらは野菜のビニールハウスだが、こちらはハイテクと環境である。「3・11」後の再生可能エネルギーの力強い取組みを見た。

◇最後は県庁で防災対策の調査。県議会の大ガラスいっぱいに桜島が迫る様は迫力に満ちていた。

 「3・11」後の防災対策の見直し状況を視たが、注目したのは火山対策である。群馬には5つの活火山があるが、鹿児島県の数は何と11である。この中には離島火山や海底火山もある。

 全国には110の活火山があるが、その中で具体的な火山防災対策があるのはこの県の霧島火山と桜島だけ。群馬も浅間について作成にかかると言う。ちょうど国際火山学会がこの地で開かれており、桜島の状況は大いに注目されたらしい。目の前の生きた資料だから当然だ。桜島には5千人余の人が住み、いざという時はフェリーを総動員する。不気味に鳴りを静める浅間が気になる。天明の大噴火から230年経つ。そろそろ要注意なのだ。(読者に感謝)