人生意気に感ず「右手がダメなら左が。酷暑と電力。東電。非行少年の心の光。たわむれるクジラ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「右手がダメなら左が。酷暑と電力。東電。非行少年の心の光。たわむれるクジラ」

◇人生のドラマを凝縮させた葬儀だった(8日)。書家金沢子卿さんが逝った。4人の弔辞はみなよかった。激しく高い人生を描こうとする真心が現われていた。晩年に脳梗塞で倒れ、書家にとっての命である右手が動かなくなった。「右手がなければ左手がある」と不屈の努力で新境地を開いた。左手で書いた大書展を見たが素晴らしかった。元総理の弔辞は「死に顔は哲学者の風貌」と表現した。私の所には、かつて書いて頂いた「ふるさと未来塾」の看板がある。

◇異常気象か。梅雨らしくない梅雨があけて猛暑。酷暑というべきか。熱中症が相次いだ。長野では体育祭の高校生21人が搬送された。全国927の観測地点中616地点で35度超の猛暑日。甲府市38.2度、館林市37.8度。館林がすっかり有名になった。

◇ホッとするニュース。立直り中の少年が警察に協力して、ひどい万引き検挙を助けた。福岡県警の発表。少年窃盗グループはスーパーのガラスを割って侵入し大量の万引き。署員が非行歴ある少年を一緒にフットサルをやることで立ち直りを支援していた。この少年が「中学の後輩では」と呼び出したら認めたので署に連絡して逮捕につながった。立ち直り中の少年は「これまで誉められたことがなかった」と言って喜んでいるという。非行少年の心には皆このような光が隠されているに違いない。

◇猛暑といえば電力消費の増加。この社会、電気がなければ成り立たないことを痛感する。原発再稼動に向け各社は懸命だ。昨日も書いたが「新基準」が8日施行。申請手続きを一刻も早くと命がけなのに東電はまた基本ミス。地元(刈羽)への配慮を欠き不信をかった。

 重大事故を起こした当事者なのだから謙虚であるべきだった。巨大組織の単純ミスは、あの「電源喪失」と通じるものがあると感じる。同じ階層に非常用電源もあったため津波にのまれ役に立たなくなった。

 新基準は電源喪失に備え、外部電源を多重化し、非常用発電機やバッテリー、電源車も複数用意することを義務づける。「金城鉄壁も蟻の一穴」、小さな人的ミスが大失点を生む。

◇クジラがサーファーに近づきたわむれた事件が報じられた。オーストラリア。サーファーは尾ヒレでたたかれ失神したが。クジラも楽しんでいる様子だったと。監視員は、こんな興味深いことは初めてと話す。捕ゲイ国日本への風当たりと関係するか。日本人もクジラが好きなのだ。

☆「炎の山河」は間もなく終わり、その後は、「甦る楫取素彦」を土・日に連載します。御期待下さい。