人生意気に感ず「都議選の結果。参院選は。沖縄慰霊の日。霊峰」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「都議選の結果。参院選は。沖縄慰霊の日。霊峰」

◇目前に迫る参院選、その前哨戦たる都議選の結果は予想以上だった。当落の数字は自民の圧勝と民主の壊滅を物語る。有権者が如何に民主党に懲りているか、そして安倍政権への経済を中心とした期待が大であるかを示す。民主党が強さを誇った東京都に於いてこうだった。前哨戦は昨年末に示された大きな流れの出現が変わっていないことを突きつけた。

 加えて無気味なのは投票率の低下である。前回54.49%だったのが、今回は43.50%。約11ポイントの低下はただごとではない。反自民の受け皿を政策で示せなかったことが原因と言われるが、それだけではないだろう。最近の選挙一般にいえる無関心さを物語るものに違いない。参院選は、自民の圧勝と投票率の更なる低下となるだろう。

◇安倍首相は、我が国の暦で格別の意味をもつ日と語り、仲井真知事は「生涯癒すことの出来ない深い痛みを負った」と振り返った。

 6月23日は沖縄戦終結の日で、沖縄戦没者慰霊の日であった。昭和20年6月23日、牛島司令官等の自決で沖縄戦は事実上終わり、米軍は7月2日沖縄作戦終了を宣言した。

 県民まで総動員した最後の決戦は壮絶を極め住民の犠牲は10万人に達した。かつて、「ふるさと塾」で取り上げたが米軍の手による記録写真は息を呑むものだ。その中に、穴から出された泥まみれの裸の幼児が米兵の水を息もつかず飲む一枚がある。陸軍は沖縄を本土の防衛線と考えていた。米兵と死闘を展開したある指揮官は自決前「県民二対シ将来特別ノ御高配ヲ」と打電した。

 戦後、基地の島として受ける苦しみは、沖縄県民にとって戦争の悲劇の継続である。「沖縄戦の教訓を継承すると共に、わが国が築いてきた平和主義の堅持を強く望む」と表明した仲井真知事の訴えの意味は重い。

◇富士山の世界文化遺産登録決定は朗報である。バスツアーで富士山がくっきり見えると歓声を上げる。飛行機でも新幹線でも同じだ。太古から富士山には私たちの心と呼応する力がある。文化を培ってきた霊力というべきもの。万葉集で詠まれ浮世絵に描かれ、現代では世界の観光客をひきつける。45キロ離れた美保松原も含めて認められた。世界の舞台に甦った霊峰は日本人に勇気を出せと呼びかける。

◇昨日、ナナに届けられた一束の花がナナ小屋に置かれた。首をかしげたナナの姿に見える。ナナよ。(読者に感謝)