人生意気に感ず「八ッ場。浅間山。維新崩壊。アフリカ会議」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「八ッ場。浅間山。維新崩壊。アフリカ会議」

◇昨日の本会議で萩原渉県議は「八ッ場」を取り上げた。私は、「八ッ場推進議連」会長として強い関心をもつ。地域には、ダム建設をめぐって積み重ねた半世紀の歴史がある。その過程を無視して一片の理想論の下に、建設を白紙に戻そうとした民主党。政治とは何かを問う壮大な実験場でもあった。

 やっと本体工事が決まった。4年の遅れをいかに取り戻すか。当初予定した平成27年の完成は極めて困難。地域住民の生活再建事業がダム完成にかかる。この地の歴史と特色を生かして新たな観光が甦える。下流都県の治水利治と共に。

◇「八ッ場」に次いで、浅間山の対策も取り上げられた。「3.11」の衝撃は地下のマグマに力を及ぼしているだろう。専門家は活火山が長いこと沈黙していること自体が異常で無気味だと指摘。本県には5つの活火山がある。渋川出土のよろい人骨は6世紀の榛名山噴火の惨劇を物語る。安全神話を吹き飛ばすドラマが近い。

◇日本維新が橋下氏の言動で崩壊しつつある。かつて戦国時代、安国寺恵瓊が信長のことを「高ころびにころげ落ちる」と予想したことを思い出す。沈没する船から逃げるネズミのように「維新」から離脱する政治屋があとを断たない。都議選と参院選の結果に興味が集まる。

◇アフリカ開発会議が横浜宣言を出して幕を閉じた。安倍首相は「成長はアフリカにあり」と語っていた。地の果てアフリカは、日本企業にとって限りない成長の地平線である。1月のアルジェリアのテロで日本企業が多くの犠牲者を出したことが記憶に生々しい。

 サハラ南部のサヘル地域の安定化のため、日本は今後5年間に1千億円拠出する。多くのアフリカの首脳たちを両陛下は皇居で迎えられた。それは、アフリカがぐっと近づいたことを示す光景だった。アフリカは長い歴史の過程で先進列強に支配され踏みにじられてきた。有色人種で世界の先進国、そして、平和の国日本に彼らは、信頼感をもっているだろう。裏切ってはならない。

 私にとってアフリカとの出会いは、少年の頃の山川惣治の「少年王者」だった。舞台はコンゴの奥地マウントサタンの谷底から始まる。ライオンにくわえ出された慎吾はゴリラに育てられ動物たちの王となり悪と戦う。あの暗国大陸に日本車が流れている。歴史の動きはダイナミックだが、アフリカが近代化され尽くした後地球文明はどうなるか不安である。(読者に感謝)

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