人生意気に感ず「敦賀原発廃炉。ヒトクローン細胞。安中の歴史」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「敦賀原発廃炉。ヒトクローン細胞。安中の歴史」

◇原電敦賀原発2号機直下の断層が活断層だと断定され、廃炉の公算となった。原電は徹底抗戦すると表明。「3.11」の福島第一原発事故の反省が活かされ国民の信頼が得られるかが問われる第一歩となる。

 「3.11」後に新に出来た「原子力規制委員会」の専門家チームは、原発直下の断層を活断層と断定する報告書をまとめた。国は活断層の上に原発の重要施設を造ることを認めていない。

 規制委員会に反対する立場の論拠は、この委員会は「3・11」以前の専門家を全て排除している、断層のずれは工学的に吸収緩和する方法も可能、福島の事故は活断層によるものでないのに活断層ばかりが取り上げられている等である。

 しかし、「規制委員会」の使命は、まず第一に「原発安全神話」にあぐらをかいた過去の審査を反省し原発に対する国民の理解を得ることにある。従って深刻な事態につながる可能性がある活断層問題を厳しい基準で取り上げることは当然である。今後、原発は、中国などで激増が予想される。日本の原発再生は世界の見本となるべきだ。苦しい産みの苦しみは避けて通れない。

◇ある難病友の会で、人々の再生医療に寄せる切な思いに接したことがある。アメリカの日本人研究者らが、ヒトのクローンES細胞作製に成功した。女性から提供された卵子に「別の人」の皮膚細胞の核を入れてつくる。これが難病の組織に分化する。ここで「別の人」とは病気の人だ。遺伝子が同じだから、他の人の臓器と違い、臓器移植の時拒絶反応が起きない。将来、人間のあらゆる部分が再生できる時代が実現するかも知れない。

 なお、「クローン胚」は子宮に戻す事が禁じられている。クローン人間に育つ可能性があるからだ。作製は難病治療などに限定して認められる。医療工学産業には無限の可能性があり、日本が目指すべき分野で、群馬も力を入れる。

◇資料「安中市史」購入と新島襄展を目的に安中市の学習館を訪ねた(16日)。襄が明君板倉勝明の抜擢で蘭語を学びその事が西洋への関心を高めたであろうことを知った。安中線に皇女和宮降嫁の碑があった。大井川に橋がなく反対派の妨害を恐れ宮は京から碓井峠を経て江戸に入った。安中は歴史が豊かだった。(読者に感謝)

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