人生意気に感ず「赤城神社の奉納試合。国民栄誉賞。憲法改正」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「赤城神社の奉納試合。国民栄誉賞。憲法改正」

◇子どもの日は、毎年赤城神社の大祭と童謡作詩表彰式がある。珍しく穏やかな晴天で、竹刀の音と明るい声が神社の森に響いていた。5月の礼大祭では剣道、柔道、空手等の奉納試合が行われる。杉の古木の下で裸足のチビッ子たちの瞳が輝いていた。久しぶりに野性のエネルギーを全身で受け止めている姿だ。何よりの供物に見えた。

 神事の後のなおらいの席で宮司が言った。「今年は参道のつつじがまだよく咲かない。村の長老はこんなことは初めてだと言っています」と。私は、挨拶の中で、不安の時代が続く中で赤城神社は心の支えですと述べた。

 私はこの村の小学校で学んだ。この日、昔を思い出す懐かしい出来事があった。「疎開」で5年まで村にいたⅠ君が私を待っていた。「覚えていますか」、「お弁当にうどんを持ってきたでしょう」、「そう、皆に注目されたんだ」。貧しい故のうどんだった。昭和20年代にタイムスリップした一コマであった。

◇童謡の作詩コンテスト表彰が子どもの日に合わせて行われる。殺伐とした世相の中の小さな救い。湧き出る泉の存在だ。受賞者の中に前橋市会議員O氏のいつもの姿があった。政治家の参加も一種の救いである。

◇この日、長嶋、松井に国民栄誉賞が送られた。脳梗塞で倒れたミスターが懸命にリハビリに打ち込む姿と千本ノックに挑戦した姿を重ねて心を打たれた。

 受彰式は安倍総理の舞台でもあった。上昇気流に乗る総理にとって誠にグットタイミング。背番号の「96」を憲法96条と重ねて見て批判する向きもある。真意はともかく、そう思わせることは軽率ではないか。憲法改正を軽くすると取られかねない。

◇5月3日は憲法記念日。96条が参院選の公約と争点になる。極めて厳しい改正のハードルを下げること。先ず、「三分の二」という外堀を埋める作業で、目的の中心は憲法9条だ。

 同条は戦争の放棄を定める。国権の発動たる戦争を武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する(一項)。前項の目的を達するため陸海空軍その他の戦力は保持しない。国の交戦権は認めない(二項)。

 これが自衛隊の現実と一致しないことは中学生でも分かる。その上で、このままでおくか、いかに改めるかが問われる。地方議員でも憲法を議論する時が来たことを感じる。(読者に感謝)