人生意気に感ず「韓国の壮大な躍進。国会議員の重大な発言。日韓の絆」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「韓国の壮大な躍進。国会議員の重大な発言。日韓の絆」

◇忠清南道の道庁・新庁舎を視察した。人口201万の政治と行政の拠点。生れたばかりのメタリックな庁舎は韓国の更なる発展を期すように輝いていた。道庁はデジョン市にあったが、デジョン市は人口が百万を超えて道と同格となり、忠清南道から独立した。独立した市に道庁を置くのは不都合ということで別の地に道庁舎を作ったのだ。

 群馬と同規模の人口で議員数は41。知事、教育官等の執行部席が議員席の左右にあることに驚いた。群馬を含めた日本の議会の常識では執行部席は議員席と対面の位置にある。教育官は教育長に当たるもので韓国では選挙で選ばれる。各席にはパソコンが付いていた。写真で見る限りの議員の表情は激しく深い。政治は国民性を写す。韓国の政治は国民と共に激しく生きているのかも知れない。

◇壮大な都市建設の現場を見た。セジョン市を含めたエリアが生まれ変わろうとしている。首都ソウルは余りに過密だ。それを救うと共にこの国の新たな発展のエンジンを狙う。首都の機能を移して均衡ある都市の発展と大韓民国の未来を築くという。

◇私の想像だが、東京は首都直下大地震に備えて首都機能を移そうとしているが、韓国には北朝鮮の脅威に備える意味があるのではないか。ソウルは「北」に近い。「北」はソウルに近い所まで侵攻用トンネルを掘った事実がある。

◇有力な国会議員ホンムンビョ氏と貯水池を臨む田舎のレストランで昼食を共にし意見を交わした。私はホン氏の隣に席をとり北朝鮮に関する質問をした。ホン氏の答えは私の心を把えるものだった。「韓国の安保が日本の安保となり、日本の安保が韓国の安保となります」、「難しいことは国に任せ、皆さんとの交流が大切です」、「兄弟のような2つの国、歴史を見れば血がつながっています」、「歴史はつくる人が主人公、皆さんが主人公です」等々。このような発言がソフトな表情から自然について出る。日本の国会議員の軽さが思い出された。

◇竹島を辿る緊張をマスコミは誇張して伝える。実態は異なる。ホン氏を通し、また一日同行した主要な行政マンを通して私は日韓の友好の深さを感じた。韓国は緊張の中で素晴しい躍進を続けている。この事実を飢えた北の人々はどう受け止めているか。長くもたないのではとの問いに行政マンはうなずいていた。(読者に感謝)

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