人生意気に感ず「大津自殺者の父の手記。メガソーラー開所式。百花繚乱の女子大生」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大津自殺者の父の手記。メガソーラー開所式。百花繚乱の女子大生」

◇「大津いじめ自殺父闘いの全記録」(文藝春4月号)を読んだ。読みながら平成22年11月に起きた本県新里東小6年上村明子ちゃんの自殺を考えた。私は本会議で本件を解決し繰り返される自殺の連鎖を食い止めることが少女の死に報いる道である、訴訟では目的を達することは出来ないと訴えた。

 大津いじめ自殺(中2男子)は、翌平成23年11月に起きた。父親の手記から明子ちゃん事件の対応の当否が浮き上がる。

 父親の努力は大変なものだった。渋る学校に迫ってアンケート調査を直ぐに実行させたのがよかった。刑事告訴を受けて警察は学校から大量の資料を押収した。第三者調査委員会がこれらの資料を中立の立場から分析した。

 教委や学校側にはどうしても身内をかばい事実を隠す体質がある。その点学校主体でない第三者調査委員会の役割は大きい。大津の場合、委員の構成も適切であった。

 父親は「私たちのケースを例外にして欲しくない、今回の大津市のように中立的な第三者委員会が設置され要求があればすべての必要とされる資料が否応なく提出される制度が必要だと思います」と述べている。

◇第三者調査委員会で教育評論家の尾木直樹氏は次のように指摘している。父親が頼んで実施された生徒たちのアンケートを丹念に読むことから始まった、みんな精一杯書いている、これを目にして心が動かない人はいないだろう、ところが不思議なことに先生方がアンケートをきちんと読んだ形跡がない、教職性の欠如は致命的で教師失格だと。明子ちゃん事件も直ちにアンケートが実施され、第三者委員会の調査が行われたなら違った経緯を辿ったことだろう。訴訟はまだ決着がつかない。

◇民間企業の太陽光発電開所式が行われた(15日)。赤城鍋割を背にし前橋市街が一望できる太陽がいっぱいの地金丸町。メガソーラースタートは前橋で初。山本市長の声も弾んでいた。私は「東日本大震災後のエネルギー状況の変化の中で新エネルギーの時代になりました、この地では既に小水力発電も始まっています、時代の先端を二つの新エネルギーがリードすることを祈ります」と挨拶した。

◇百花繚乱の如し、育英短大の卒業式である。着飾って弾けるような笑顔。前途をどう考えているのかと思った。短大で学んだ事に関して知識を広め深めるよう読書の習慣を、それが生きる力になると私は挨拶で呼びかけた。(読者に感謝)