人生意気に感ず「空気清浄機と中国。日本の技術力。五輪招致の意義」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「空気清浄機と中国。日本の技術力。五輪招致の意義」

◇日本製の空気清浄機が中国で爆発的に売れている。中国人は高くても性能の良い日本製品を買うという。スモッグに煙る北京の街並みが放映される。中国の環境悪化は凄い。私の中国人の友人は、もっと酷くなる、都市は住めなくなると語った。清浄機の例は、中国人の日常生活に日本の技術が欠かせない事を示す。中国との関係は深刻だが日本の技術に対する評価はやがて日本人と日本に対する評価に結びつくに違いない。

◇中国は現在世界の工場となっている。中国製が世界を席巻しているが、圧倒的に優れた部品の調達先は日本であり、日本に代わる調達先は世界にないと言われている。空気清浄機に限らず、日本の技術が日中を支える基盤になっている。

 今月27日、群馬県日中友好協会が発足する。反日の暴動や尖閣問題はあるが、日中は互いに相手を必要とする。このような基盤の上に日中は安定化に向かうと思う。群馬県日中友好協会はこのような微妙な状況で船出する。私は会長に就くが、長く関わってきた中国の体験を活かしたいと思っている。

◇IOCの東京視察がスタート。オリンピック招致のムードが高まっている。歓迎行事の中で安倍首相が突然五輪の歌の一節を歌ったという。

 2020年の招致が実現すれば効果は大きい。経済だけでなく、日本人の心を刺激してそのパワーを引き出す点だ。昭和39年の五輪は戦後日本の転換点となった。今度、実現すれば大震災後という位置付けになる。危機感の仲で沈滞していく日本再生のチャンスだ。

 視察団を納得させねばならないが、懸念材料は、地震、津波、放射能、大気汚染などだ。最近地震が多い。調査団滞在中に震度5位が来たらメンバーに衝撃を与えるだろう。大気汚染ではPM2.5が心配だ。誠実に丁寧に説明すべきである。

◇「招致」は危機の中で迎えることになる。外国人は放射能をより深刻に見ている。東京のど真ん中に皇居があり皇室が暮らすことは絶大な安全の保障と映るだろう。日本人が総力をあげて安全を守ることを示さねばならない。サムライ日本を世界に示す時になる。

◇「五輪」は群馬を売るチャンス。自然、安全、高速交通、もてなしの心。これらを活かして観光立県群馬を飛躍させる好機とすべきだ。(読者に感謝)


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