人生意気に感ず「日本海の危機、北朝鮮と中国。市議選終盤。楫取素彦」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日本海の危機、北朝鮮と中国。市議選終盤。楫取素彦」

◇日本海を囲んで異常な緊張が高まっている。原因は北朝鮮の核実験と中国の危険な挑発行動である。長く平和に慣れ過ぎた私たちは、戦争などまさかと思っている。しかし、歴史は戦争の繰り返しだった。多くの発端は軍の爆走である。独裁国はしっかりした歯止めの仕掛けを持たない。

 オバマは北の「ミサイルと核」に対して断固とした行動をとると表明。経済が絶望的に破綻し国際的にも追い詰められ失う物がないといえる北は日本にとっても極めて危険だ。

 中国のメディアは国民を煽り国民の目は一斉に「敵国」日本に向けられている。中国は一党独裁に対する国民の不満や少数民族問題など国の存続に関わる程の深刻な国内問題を抱える。国民の目が一斉に日本に向かうのは政府にとって好都合だろう。北朝鮮問題にしろ中国問題にしろ、渦中にいる今、歴史はこうして作られるのかという感を抱く。

◇「尖閣」をめぐる問題は中国軍の射撃レーダー照射に対する日本の抗議により更に緊迫化した。中国は日本のでっち上げと主張し中国国民はそれを信じているらしい。中国政府の周到な計算だろうが、世界の目は誤魔化せない。人権を無視する一党独裁の国と人類普遍の価値に立つ平和憲法の国に対する世界の評価の違いは歴然だろう。

◇市議選が終盤に入った。史上最低の競争率だが陣営によって事情は大きく異なる。客観的に見て大量票が期待できる所と支持が広がらない所とある。ある候補者の演説会で応援演説した。対立候補に隣接という事情もあるが2カ所とも参加者は5・6人。それでも候補者はたじろがずに政策を真剣に訴えていた。政治家の根性を見る思いだった。

 この人はこの調子で当選を重ねてきた。農村部と違い市街地の集票活動は難しい。集会には出ないでじっくり考えてこの人を支持する有権者が多いのだろう。見えない顔を信じて行う選挙の意義を考えさせられた。今回も当選するだろう。

◇国会図書館から「吉田松陰自賛肖像考」のコピーが届いた。「自賛」とは自分の肖像画に書き添える文のこと。楫取素彦との関わりをしっかり調べたかった。松陰が刑を受けるため江戸に向う直前、村塾門弟の画家が肖像画を描いた。そのとき、上部に「賛」を入れることを勧めたのが素彦であった。資料には、自賛肖像6点の一覧がある。松陰と楫取の関わりを資料で確かめて紹介したいと思っている。(読者に感謝)

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