人生意気に感ず「衆愚政治か。古民家を活かす。グアムの通り魔」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「衆愚政治か。古民家を活かす。グアムの通り魔」

◇市議選が終盤に向かう。今回の県都の選挙には政治の劣化と民主主義の危険が象徴されているように思える。定数38に対し候補者40。県内の山村地区などでは県議選でも無投票の所がこれ迄もあった。それが県都に及んできた。これからは候補者が益々少なくなる時代が到来するのではないか。

 神流町議選は候補者定数割れの危険のところ、条例で定数を減らし、定数と候補者が同数となって全員無投票当選となった。資質を問うためには狭き門がいい。広き門、投票率低下、政治不信は衆愚政治を生み社会凋落を招く。市議選の状態からその感を抱く。

 新人は当選したら議会学校に入学した決意で勉強を始めて欲しい。枝葉の知識を増やしても真の政策力にならない。議員力の基盤は憲法である。馬鹿にせず中学の公民に戻ればいい。議会は不思議なところで大して勉強しなくとも表面は済む。役人は面従腹背で議員を馬鹿にし、議会は形骸化する。しかし、議会の重大さに気付かず流れに甘んじると墓穴を掘ることになると心得るべきだ。

◇県は古民家や空き施設を企業に紹介する「サテライトオフィス事業」を始めた。サテライトは英語で「衛星」を意味する。衛星の本部は離れた大都会にある。企業の遠隔地勤務などで社員がオフィスとして使う。県は市町村と連携して進めようとしている。

 県はホームページに「サテライトオフィスINぐんま」のコーナーを設けた。桐生市が参加し、みなかみが近く加わり、他9市町村が検討中。他県では先行して企業誘致やまちの活性化に役立てているところがある。

 群馬は首都圏から近く高速交通が発達し災害に強い。更に豊かな自然がある。古民家や空き施設が活かされ、企業誘致につながる。

 赤城南面はじめ各地に古民家は多いが、今のままでは、廃屋として朽ち、過疎が進む。知恵は出すものだ。都会のビジネスマンにとって、山、川、温泉も楽しめれば仕事の能率も上がるだろう。折りしも、首都には直下型地震が近づく。行政は群馬の地の利を活かす好機なのだから財政的助成を含め積極的に取り組むべきだ。

◇グアムで秋葉原の通り魔のような事件。日本人2人が死亡、11人が負傷とも。暴走して人をはね店に突っ込んで人を刺した。無差別殺人らしい。人間の心に何が起きているのか。(読者に感謝)

※「楫取素彦読本」は現在煥乎堂で好評発売中です。(1F郷土コーナー 1冊300円)