人生意気に感ず「核実験の真の脅威。体育指導者の証言。スポーツ教育改革」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「核実験の真の脅威。体育指導者の証言。スポーツ教育改革」

◇北朝鮮の核実験実施に日本中が騒然、号外も出た。直ぐに思ったことは飢えた国民の姿。世界の制裁強化で更に窮地に立たされるだろう。

 政府は、断じて容認できない、断固として非難すると抗議し送金の厳格化など規制強化を表明した。北と対峙する反体制最前線の日本にとって重大な脅威。開会中の国会でも急遽取り上げられた。

 今回実験の特色及び脅威増大の理由は、核の小型化にある。核は運搬出来ねば使えない。ミサイルで運ぶには小かつ軽である必要がある。先に成功させた弾道ミサイルとセットとなって世界に迫る。これが、高水準の実験に成功したと誇示する背景と思われる。

◇核は使われることのない究極の武器とされる。しかし、この神話にあぐらは許されない。広島、長崎の実例はその証拠。原爆と原発は原理が同じという意味で同根。その原発事故の恐怖を私たちは「3.11」で身近に体験した。今、核の脅威が世界に広がりつつある。北の暴挙はその先頭に立つ。民主的コントロールのない軍事独裁の手に核があることこそ究極の脅威だ。最前線の被爆国としての日本の役割に世界の目が集まる。

◇北朝鮮がミサイルで核攻撃能力を持つと米は攻撃困難になる。だから北は核こそ自国体制維持に必要と考えている。そして、カダフィのリビィアは核を放棄したために米の軍事介入で崩壊したと捉え同じ事態を北は恐れている。北の内部崩壊のみが核廃棄の道だ。

◇長年体育の指導者として輝かしい実績を挙げた人が生涯を終えようとする時にと断って、体罰を振り返った。この人は、定時制を担当してみて、優秀な選手の育成のみに情熱を傾けてきた自分が恥かしく深く反省したという。そして、実力もあり指導に自信をもつ指導者は暴力を振るわない、叩く、怒鳴る指導に効果はない、信頼があり、共に悩み喜ぶことが最大の効果を発揮すると語る。また、この度の部活指導教諭の暴力は氷山の一角である、日本の子どもたちのために思い切ったスポーツ教育改革を進めねばならないと指摘する。この人に昔体育を指導された私は、その発言に説得力を感じるのである。

◇ある専門家の教授に聴いた。ヨーロッパでは指導者の心構えとして「事実に向かえ、人に向かうな」があるという。意味深い。また、熱意のある指導者を正しく評価する基準が必要だと指摘。スポーツ界は正念場を迎えている。(読者に感謝)

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