人生意気に感ず「飢えて人肉の北朝鮮。軍事独裁の果て。八重展」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「飢えて人肉の北朝鮮。軍事独裁の果て。八重展」

◇北朝鮮の食糧難は極めて深刻らしい。多量の餓死者、飢えでおかしくなった親が子を食べて逮捕、11人を殺して肉を豚肉として流通させて銃殺、等信じ難い事実が伝えられる。黄海道の飢饉は昨年4月から6月がピークだったといわれる。

 弾道弾ミサイル発射と核開発の背景に国民の飢えがある。国連の制裁決議に今回は中国まで賛成した。国際的孤立の中で北はどこまで耐えるのか。軍事最優先の「先軍政治」は経済を破綻させ国民を飢えさせ、正に滅亡の瀬戸際に立たされている。

 グローバル化の世界で、孤立と制裁の中では生きられない。江戸時代東北の藩で飢饉による餓死者を出したのは、経済が藩ごとに孤立していたからだ。

 北朝鮮の経済の破綻、農村の疲弊は人災というべきである。今回成功した偵察衛星は1mの物を識別できる。アメリカの衛星は更に10cmまで可能という。科学の目は、軍事施設だけでなく生死をさまよう農民の状況も分かるだろう。北の政府は日本の援助を切望している。拉致を解決する好機なのだ。

◇安中市の八重展を見た。安中教会、代官屋敷、武家屋敷等、歴史のまちの一角に展示場はあった。太った実物の姿は大河ドラマに登場する美人とは程遠い。襄がアメリカの知人に彼女を紹介する文に「もちろんハンサムではないが行動がハンサムなのです」とある。ハンサムとは美しさを意味する。襄との結婚が再婚であることを知った。

 襄は妻の条件として、東を向けと言われればいつまでも東を向いているような女性は嫌だといって、八重を勧められたという。太って剛直そうな八重が鉄砲を構える姿を想像すると会津武士の典型に思える。明治の世に、つば広帽子、着物、靴、そして夫を「ジョー」と呼ぶ八重の姿と生き様は奇抜に映った。徳富蘇峰は「鵺」(ぬえ)と呼んだ。なお蘇峰の姉は湯浅治郎の後添いである。安中教会を見ながら襄の感化でクリスチャンの洗礼を受けそして、県会議長となって楫取素彦と共に廃娼に貢献した湯浅を思った。彼は安中教会設立に尽力したのである。

 展示では、襄が密出国に成功しアメリカで人に恵まれ変身していく様が語られる。それを見て、吉田松陰がもしアメリカに渡っていたら何をしたかと思いを巡らせた。松陰、楫取、湯浅、襄、人間の絆は面白い。(読者に感謝)

★「楫取素彦読本」は、現在、煥乎堂で好評発売中です。(1F郷土コーナー 1冊 300円)