人生意気に感ず「入試の中止。警察初点検。萩から女医の漫画」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「入試の中止。警察初点検。萩から女医の漫画」

◇体罰で自殺者が出た大阪・桜宮校の体育科入試中止問題で橋下市長の説明と生徒の発言があった。非公開の全校集会だが伝えられる所からすれば、市長の説明と「中止」は噛み合っていない。生徒の発言は光る。教委は見識を示せるか。

 市長は「一線を越えている。クラブの在り方を考えもう一度全国に誇れる桜宮高にして欲しい」と主張。中止でなくも可能性であろう。生徒は「市長は人生は長いというが今しかない時間を大切にしたい。入ってくる子にとって受験は一度だけ。その機会を奪って欲しくない」と発言した。他者のための発言である。

 発言の機会を持たない多くの受験生がいる。入試には彼らの人生がかかる。中止せず改革を断行する道を選ぶべきだと思う。

◇前橋東警察署の初点検に出た(21日)。珍しく公安委員長が出席し祝辞を述べた。私は挨拶の中で警察官の不祥事に触れた。警察力の発揮には市民の信頼が不可欠だが、最近の警察官の不祥事は深刻である、日本人の心の沈下が背景にある、萎縮せず胸を張って使命を果たして欲しい、というもの。白バイの実技披露で、女性警官が800ccを軽快にこなしていた。

◇アルジェリア人質事件の現場の惨状は想像を絶するものらしい。人質48人死亡、そのうち日本人の死亡7人が確認された。また、断片の情報が次々流れている。テロリストは「血盟団」を組織、政府の特殊部隊は「ニンジャ」を名のる。「人質は首に爆弾をつけられ完全にパニックだった」、追い詰められたテロリストの最後の言葉は、「まだ人質の生き残りがいるが全員を吹き飛ばしてやる。軍が近づいた。神は偉大なり」神とはイスラムのアラーだ。イスラム対キリスト教の世界、ビンラディンなき後の新たな対立の構図が生れるのか、日本の経済活動がグローバル化する中で極めて不安である。

◇萩市から興味ある漫画のコピーが届いた。長門時事新聞に連載された楫取素彦関連である。群馬に来る前の楫取が住んだことのある三隅町にはこれ迄に3人の名誉町民がいた。その一人、女医中原篷(とま)の物語である。篷の父中原復亮(またすけ)は群馬県令楫取に呼ばれて県土木課に入った。篷は前橋の小学校、前橋英学校を卒業後、東京医学専門学校に進み女医となる。彼女が三隅で医業を通じて地域医療に大活躍する様が生き生きと描かれている。楫取県令時代の県土木課長磯村應も山口県出身であった。楫取は古里山口から群馬県庁に人材を引いたようだ。他にも山口出身の県職員が居たのだろうか。(読者に感謝)

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