人生意気に感ず「体罰で入試中止。知事との懇談。787緊急着陸」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「体罰で入試中止。知事との懇談。787緊急着陸」

◇入試中止とは驚きだ。橋下市長が市教委に伝えた。大阪高2自殺生徒が所属した体育科の今春の入学試験。生徒の受け入れ態勢が出来ていないことが理由という。教委委員長は今すぐには受け入れがたいという判断を示した。

 市長の記者会見の姿から政治家のパフォーマンスを感じてしまう。田中真紀子前文科相の大学設置不認可発言を連想する。教育の見地からは勇み足ではないか。

 生徒の死は限りなく重く、顧問教師の体罰は呆れる程だし学校の混乱もあるらしい。それでも体育科を目指してきた多くの中学生の姿が目に浮かぶ。名門強豪だからここを純粋な気持ちで目指した中学生は多いだろう。入試を目前にした中止は彼らの夢を壊し、将来にも影響を与えるに違いない。教育的決断は冷静に下すべきだ。多くの議論を呼ぶだろう。

◇2月議会を前にして知事との政策懇談会があった(16日)。国の緊急経済対策を踏まえた議論が行われたのである。国の対策は地方の施策と連動する。国の緊急対策の柱に「成長による富の創出」があり、私は、その中の具体的項目として示される①「民間投資の喚起」と②「企業の海外展開支援」について発言し知事の意見を求めた。

 ①に関する発言は、県が先日発表した「電源群馬プロジェクト」に関する。県は、太陽光、水力、風力など再生エネルギーの普及促進のため部局横断の推進会議を設ける。これまでは関係部門がばらばらに進めてきた。

 私は市町村や民間との連携で行うべきと主張。知事もそのつもりだと答えた。再生可能エネルギーは「3・11」の原発事故が突きつけた大問題。これ迄に私は農業用水を小水力発電に利用すべきことなど主張していた。民間の参加で新しい仕事と雇用が生れる。

 ②に関する発言のポイントは最近の中国情勢である。県は国際戦略を掲げ上海に事務所を設け中国との経済交流を進めようとしている。事務所の開設は4月である。私は群馬県日中友好協会の設立を進めている。

 ところで、尖閣を巡る中国との対立は依然として深刻で、最近の中国は戦争の準備を進めているような状況だ。私は自分の意見を述べ知事の見解を聞いた。

 知事は最近のマスコミ報道が異常であること、それに振り回されないで冷静に対応する態度を示した。私も同感で、日本はおたおたすべきでない。中国政府は人権問題やチベットなど少数民族問題、一党独裁への批判などの国内問題の緊張を外へそらす為に「尖閣」を使っているとも見られる。

 世界の工場中国は、その製品の部品を日本に頼っている。圧倒的にすぐれた部品の調達先で日本に代わる所は世界中どこにもないと言われる。だから中国にとっても日本は不可欠の存在なのだ。 

 このようなことを念頭に、私は中国から寄せられる情報からしても反日の騒ぎはかなり沈静化している、大局的に考えて対応して欲しいと要望した。

◇ボーイング787が煙を発生させ高松空港に緊急着陸。このニュースは直ぐに1985年(昭和60年)の御巣鷹日航機墜落を想起させた。大事故がしばらくない。そろそろという危惧もある。機体部品の35%は日本メーカーのもの。世界に冠たる技術立国日本の面目と多くの人命がかかる。787のトラブル頻発は国際的重大事である。(読者に感謝)