人生意気に感ず「新春諸行事。警官にウソ発見器。体罰で自殺」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「新春諸行事。警官にウソ発見器。体罰で自殺」

◇8日、大きな歯車が動き出した。10時20分県議団総会では、7月の参院選対策が論じられ村岡氏への黙祷、新星会から自民に移った金井康夫氏の挨拶等があった。11時、県庁舎展望ホールの新春交流会で、松本議長は巳年だから脱皮の時と、又大沢知事は政治の信頼回復をと、それぞれ訴えた。12時半、上毛主催新年交歓会は、例年より参加者が多く活気があった。1万円会費でこれだけの人がと驚く。知事は挨拶で民主が破れたのは八ッ場の大義を無視したからだと語った。大義とは首都圏の水がめと洪水対策のため住民が耐えた苦難の歴史を指す。一連の集いで、政権交替が社会の新しい流れを作り始めたことを感じた。

◇2人を殺し放火した富山県警警部補の事件はまたかと社会に衝撃を与えたが、この警察官、何と、週刊誌に犯行声明を送り生活が困窮しているので買ってくれと要求していたという。警察の堕落極まれりの感を抱く。警察官は身をもって危険に当たり治安を守るサムライであるべきではないか。警察の腐敗は日本の凋落を象徴する。本県でも警察の再生は急務である。

◇警察庁は警官採用にウソ発見器導入を検討している。試験に際し犯罪の前歴を隠して採用され同じ過ちを犯す例が多いからだ。追い詰められた警察の窮余の一策だろう。

 私は常任委員会で採用時の工夫と警察学校の教育を取り上げてきた。ところで、ウソ発見器には人権と受験者減の観点からの反対があるという。

 しかし、人権は重要だが絶対ではない。この場合余りに大きい公共の福祉と比べたら乗り越えられる論点だ。受験者減の恐れは取りに足りない。警官の採用試験を決める県人事委員会はこの際思い切った対策を検討すべきである。

◇部活顧問の体罰が原因とみられる自殺が大阪の高校で発生した。部活ではスパルタ指導になり勝。共通の背景があるからこの種の事件は連鎖して表に出る。本県は未然に防ぐ対策を考えるべきだ。本県でも平成21年高商バレー部で女子生徒が監督から体罰を受け不登校となり訴訟に発展した事件があった。議会の質問に、教委は「中村委員の提言でガイドライン作りを進めていると答えた」私はこの最高裁判決を機に教師が萎縮せず指導力を発揮するために基準が必要だと訴えていた。いじめと同じで忘れた頃に繰り返される。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河 地獄の満州」を連載しています。