人生意気に感ず「警官の凶悪犯罪。内憂外患。オウムの信者。教員心の病」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「警官の凶悪犯罪。内憂外患。オウムの信者。教員心の病」

◇富山県警現職警部補の凶悪犯容疑逮捕はまたかという衝撃を国民に及ぼしている。容疑は2人の殺人、放火、死体損壊。県警本部長は「現職警官が極めて凶悪な事件を起こしたことは痛恨の極み。猛省し再出発しなければ」と長く頭を下げた。昆虫博士と呼ばれ、町内会長だった。一方、遊興費に使ったらしい多額の借金の存在から、今後事件の背景としていろいろ出てくるだろう。

 警察官の不祥事が多過すぎる。最近、懲戒免職が急増している。私は警察担当の議会常任委員会委員としてこの問題をいつも取り上げている。群馬県警は危機意識をもって気の毒と思える程真剣に取り組んでいる。他県も同様だろう。それでも起きるところに深刻さがある。警察力の役割が最も大きい時代状況下、志気が緩み威信が落ち警察力が低下することを恐れる。

◇内に国家崩壊の危機、外からは外国の脅威、正に内憂外患である。私は幕末の日本と似ていると思う。因みに、「内憂外患」の語の初発は、幕末水戸藩の徳川斉昭だと言われる。

 今日の内憂は、政治不信、大災害、原発、不況、日本人の心の問題等余りに多い。不安な時代にあって、警察は安全安心を守る重要な砦。警察の再建は社会全体の問題だから、警察だけに任せるのではなく、国民が警察を支える時である。

◇外患の最もるものは北朝鮮のミサイルである。人工衛星と主張するが長距離弾道ミサイルだという事が明らかになった。アメリカ本土まで射程に入る同心円の直近に位置する日本。時代に逆行し国民を飢えさせ大韓航空機爆破、日本人拉致など大犯罪を繰り返してきた非道の隣国は最大の脅威である。日本を守らねばならない。健全な愛国心を持たねばならない。

◇前代未聞の犯罪を起こし多くの死刑囚を出したあのオウム真理教事件は記憶に生々しいが、若い人たちにとっては過去のものになりつつあるのか。オウム真理教の流れをくむ「アレフ」や「光の輪」に入信する若者が増えているという。最近の入信者は255人と報じられた。日本人の心の危機を示す事実なのか。夢を持たず不安の海を漂う若者の姿は日本の危機の象徴である。

 ◇文科省調査では心を病む教員が依然多い。11年度、本県病気休職105人中47%の49人が精神疾患。予備軍は多いだろう。教育を支える教員の危機こそ日本の根本的危機である。


☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河 地獄の満州」を連載しています。