人生意気に感ず「鎧人骨を見た。最後の選対会議。ミサイル発射」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「鎧人骨を見た。最後の選対会議。ミサイル発射」

◇榛名山麓の火山灰から出土した鎧着装人骨のニュースは瞬く間に日本中に伝わり注目を集めている。県には11日各地から問い合わせ電話が殺到。「楫取素彦」でお世話になっている萩市の中原正男さんからも、「今朝のニュースに驚きました。ポンペイのようですね」とメールがあった。鎧の人骨は古代のメッセージを伝える使者であり、殺伐とした現代社会に生きる人々にロマンを与えているようだ。

 12日、昼休みの時間を利用して渋川市金井東裏遺跡現地を見た。ヘルメットをつけた人々の長い列が斜面下の遺物に向かっていた。火山灰に囲まれ半ば土と化した茶色の塊が鎧と人骨だった。生後数ヶ月の乳児の頭骨が共に出土した。鎧の武人と乳児の関係は何か。怒りほえる火山に向かって武人は乳児を守ろうとしたのか、想像をかき立てる。鎧の調査から当時の社会に関する様々な事が分かるだろう。歴史とは過去との対話である。

◇歴史的な選挙も残り3日となった。夜8時からの拡大選対会議には多くの役員が集まり、27ヵ所に及ぶ地区別決起大会とベイシア文化ホール大集会につき細かな対策が協議された。これと同様の組織力をもちながら前回は敗れたのかという感慨を抱いた。尾身と佐田、両方の選対本部長を経験する私にはその違いが気にかかる。複雑な状況の中で、今回の組織力と作戦がどのような成果を生むか。結果を見る時が刻々と近づく。

◇北朝鮮が遂に、12日、国連決議に反して長距離弾道ミサイルを発射した。県危機管理室も万一の事態に備えて対応に当たったが事なきを得た。

 最も危険な隣りのテロ国家はまたレベルをアップさせた凶器を手に入れた。経済が破綻し国民が飢えている状態で軍事力に生き残りをかける不思議な国北朝鮮。「先軍政治」を憲法の国是とするこの国は核を持とうとし、核を運ぶ手段を手に入れたと世界に誇示しようとしている。

 今回のミサイル発射は日本の国防問題を国政選挙の渦中で問うことになった。北朝鮮のミサイルは日本に突きつけられた銃口である。

 安全安心な社会の実現が今回選挙のテーマとなっているが、安全安心は災害、治安等の国内問題だけではない。内憂外患というように、安全安心が外患によって脅かされている事を、ミサイル発射は改めて示した。憲法改正と結びついた問題である。(読者に感謝)