人生意気に感ず「告示日出陣式光景。鳥取不審死、死刑。朝の書斎」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「告示日出陣式光景。鳥取不審死、死刑。朝の書斎」

◇総選挙告示第一日目。東照宮で必勝祈願後、宮庭で出陣の挨拶と檄。候補者第一声は群馬会館前で。佐田玄一郎の掲示板番号は6番。11時からJA農協ビルで全体の出陣式が行われた。

 この出陣式は弁士多彩で内容豊富だった。尾身幸次さんはひと月の3分の1は海外にいるが外から見るとこの3年、日本の凋落がよく分かる、民主党が日本を駄目にした、政権を奪還せねばと語り、山本一太さんは、維新の上野さんは比例一位が決まった、小選挙区で1票も取らなくも当選とは国民を馬鹿にしている、皆さん維新の票を取り込んでいきましょうと例の調子で訴えていた。

 私は、選対本部長として、この選挙の最大の目的は政権奪還、これに日本とふるさとの浮沈がかかっている、比例は公明党ということで力を合わせようと挨拶した。

◇選挙事務所もにわかに人が増えた。昼の時間帯、選挙用バンフレットに証紙を貼るボランティアの人々で大広間はあふれた。

 夜、7時半から選対会議。選挙の常で、何度も会議を重ねる中でチョロチョロの炎が次第に勢いを増し、中盤から終盤を迎える中で烈火となる。今朝から、選挙事務所の朝礼に出る。

◇選挙で移動中、鳥取連続不審死の上田美由紀被告に死刑判決というニュースを聞いた。2人を川や海に溺れさせた。現場近くでずぶぬれの被告を見たという元同居男の証言。弁護側はこの男が犯人と主張。物証はない。直ちに控訴。今後攻防が続くだろう。

◇朝の私の書斎。机の横に音を消したテレビの画面。後ろではストーブの前にトコがのどを鳴らして横たわる。本に囲まれた私の世界である。

 4時を過ぎ、NHKの「視点論点」の論題の文字に引かれて音を出した。「証拠開示と公正な裁判」で、アメリカではDNA鑑定で年300件の無罪が確定している例をあげ、菅家さん、ゴビンダさんの冤罪の背景を論じている。

 日本には有罪確定後証拠物保管を義務づける法律がない。菅家さん等は保管されていたので運よく救われた。

 検察側が被告に有利な証拠を隠すことがよく言われる。これは、世界の先進国で共通のことらしい。解説者・成城大の指宿教授は、この点に関しカナダの最高裁の判決をあげた。

「検察の手にある証拠は公共の財産である」というもの。個人の問題を越えて国民一般の人権に関わることを指摘した。我が国にも当てはまる。人権に国境はないことを改めて思った。(読者に感謝)