人生意気に感ず「日本選挙列島。鳩山氏の退場。モンスター中国。楫取の講演」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日本選挙列島。鳩山氏の退場。モンスター中国。楫取の講演」

◇衆院解散で事実上選挙戦に入った。日本の浮沈に関わる重要問題が舌戦の対象となり日本列島がさながら弁論大会の舞台のようだ。

 TPP、原発、エネルギー、消費税、デフレ脱却、尖閣問題等々、日本の運命を左右する重要課題につき議論百出。弁士は当選目当で大衆迎合的発言をするから国民は迷ってしまう。

 このようにして国の行方がなんとなく決まってしまうのか。民主主義とはかくなるものかと思ってしまう。民主主義の危機に際し、国民の良識が問われている。

◇鳩山元総理が不出馬を決め政界から退場するという。首相を辞めるとき次に選挙に出ないと表明しながら撤回したことがあった。今回不出馬の理由は民主党の政策に不満だからというが、政界退場では自分の政治的信念を貫けない。今まで国民に訴えてきた約束はどうするのか。国民の目には、意志の弱い男の逃避行に映る。大金持ちのボンボンに過ぎなかったのか。呆れたものだ。

◇カンボジア・プノンペンで野田・オバマの会談が行われ、オバマは同盟国として尖閣問題につきに日本を支持する事を表明した。これまでもアメリカは、尖閣は日米安保の対象であるとの意思を示している。

 中国との対峙が緊迫する中、日米安保の重要性を痛感する。誕生が想定される安倍政権には確固とした日米の信頼関係を築いて欲しい。尖閣問題に象徴される中国問題は国民の最大関心事の一つであり、選挙戦の争点である。

◇最近ある中国問題研究チームが各国に対する日本人の「感情温度」を調査した。親しみの気持ちを温度であらわすもの。これによれば、8月から9月にかけ日本人の中国に対する感情温度が急激に悪化した。100度を最高とする調査で15度位を示す。(最下位は北朝鮮で10度以下)。

 中国の最近の態度は許せないが、私たちは中国を避けることは出来ない。国力を増強させて暴れだした巨龍にアジア諸国は恐れて戸惑っている。きちんと向き合えるのは日本だけだと思う。

 中国の台頭を「黒船」の出現と捉え日本改革に活かせば日本は再び素晴らしい国になれる。政治家の中国政策に注目したい。

◇昨日、企業家の集会で楫取素彦の講演をした。吉田松陰の短刀を持って渡米し誠実一路で信を得て絹糸直輸の道を開いた新井領一郎の姿に関心が集まった。世界に進出する日本企業の原点だと思う。私は楫取の顕彰の為、各地講演を続ける決意。請うご連絡を。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。