人生意気に感ず「遂に解散。内閣府で語る。ディベート甲子園。森光子の死」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「遂に解散。内閣府で語る。ディベート甲子園。森光子の死」

◇首相の解散表明を内閣府大臣官房総括審議官室で知った(14日)。テレビに見入っていた室の主前川守さんは、「たった今ですよ」と言った。前川氏は東大弁論部の後輩である。

 野田総理はついに決断した。明日(16日)解散、来月16日総選挙である。ほとんどが解散反対の与党民主党に囲まれて、総理は伝家の宝刀を抜けるのか興味深く見詰めてきた。野田総理は政治屋ではなく政治家であった。選挙で不利を承知で消費税増税を貫いたことは後世評価されるだろう。

 新党の動きがにわかに慌しくなった。太陽の党や維新の会の動向は、前回当選の浮き草議員の運命は、そして自民の政権奪還は。日本列島を舞台に久々の大衆大劇場の幕が切って落とされる。

◇内閣府の門はガードが厳しかったが私の名を言うと直ぐに通れた。前川君からここまで下りていたのだ。一階ロビーでは報道陣のカメラが並び何かを待ち受けていた。帰りの新幹線で森光子92歳の死を知る。この日の一連の出来事は記憶に残るだろう。

 前川君とは一度話そうという約束だった。一高・東大弁論部会報「縦の論壇」に載った私の「初代群馬県令楫取素彦」を読み、彼の実家は山口県防府市で楫取の墓が近く、あちらの顕彰会会長の家も近いことから、私の寄稿に奇遇を感じたというメールが来ていた。

 前川君との話で京大特認教授滝本哲史君のことが出た。部の後輩で「武器としての決断思考」がベストセラーになっている異色の存在。「縦の論壇」に私の文と共に「ディベート甲子園と一高・東大弁論部」が載った。

 その中で「全国中学・高校ディベート選手権」の事が紹介され、参加校は今年144校、多くは東大合格者を輩出していて、最近の新入生には弁論部入部を考えて東大を目指す人もいるという。前川君の話では今年の一年生は21人が入部とか。ディベート甲子園の中心となっている瀧本君に連絡をとっていると話したら前川君も同じことを考えていた。

 政治家としてディベートに関心を持つ私は若者たちに関わってみたいと思う。今年の高校生の論題は「日本は死刑制度を廃止すべきだ。是か非か」だった。瀧本君の「議論の文化を広げて民主主義の発展を期す」に賛成だ。前川君には、楫取素彦読本を若い人にと数冊託した。新人類が松陰や楫取にどのような反応を示すか。(読者に感謝)