人生意気に感ず「黒人大統領の行方。田中真紀子の暴挙。放射能調査」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「黒人大統領の行方。田中真紀子の暴挙。放射能調査」

◇アメリカ大統領の投票が始まった。全米を巻き込んだ長い選挙戦の結果が間もなく出る。前回、09年1月20日、首都ワシントンには200万人の市民がオバマの大統領就任演説を聞く為に集まった。

 黒人大統領の誕生は、正に人類史上最大のドラマの一つであった。アメリカは民主主義の理念に基づいて建てられた最初の国である。建国後の奴隷解放、公民権運動等は、現実を民主主義の理想に近づけるための闘いであった。黒人大統領の誕生は、人間は平等だという民主主義の理念の実現であった。この意味で人類史上最大のドラマであった。アメリカは偉大な国であることを世界に示した。

◇しかし、今やあの熱狂的支持はない。優勢といわれながらもオバマは苦戦している。経済の低迷、失業者の増大、国際的な威信の失墜等、アメリカの理想は冷厳な現実に打ちのめされ、オバマへの期待も傷ついたかに見える。アメリカ市民は突きつけられた難問にどう答えるか。アメリカの民主主義が問われている。アメリカ大統領選の結果は、中国と対峙する日本にとっても重大な問題である。

◇田中文科相が暴走している。三大学の新設を、設置審査の過程を無視して不認可とした。不備はなかったので誰も予想しなかった結果である。この期に及んでと誰もが思う。受験生の打撃は深刻である。

 猛反対が起こり、田中文科相は方針転換した。新基準で審査して適合すれば認可すると言い出した。そんなに簡単に新基準が作れるものか。申請受付の段階で基準変更の可能性の説明はなかった。「新基準を出すなら初めから言って欲しかった。人生をかけて勉強してきた」と受験生が言うのも当然。国の教育行政に対する信頼が失われることの影響は3大学の問題に限らない。

◇原発事故の放射性物質拡散予測にまた誤りがあった。原子力規制委員会の訂正発表は3度目である。原子力規制委員会は、原子力行政に対する国民の信頼を回復するために設置された切り札なのにお粗末ではないか。国民の目には、原発問題はまだまだ揺れていると映る。

◇今日、放射能対策特別委員会は、福島第2原発及び青森県六ケ所村の日本原燃の調査に出かける。六カ所村は低レベル放射性廃棄物埋設センターを調査する。放射能、原発、新エネルギーをしっかり勉強するつもり。今午前6時。7時15分に家を出る。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。