人生意気に感ず「山中氏ノーベル賞。理科教育を。維新の風は止まった」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「山中氏ノーベル賞。理科教育を。維新の風は止まった」

◇各紙に山中教授のノーベル賞受賞が躍る。皮膚などの細胞から心臓や神経などのあらゆる組織や臓器に変わり得るips細胞を作る事に成功。医学や創薬に大きな可能性を開く。医療のあり方そのものを変えるといわれる。「日本の新しい未来を切り開きつつある」とも。

 日本人の受賞は19人目。医学、物理学、化学では、21世紀になって米に次ぐ2位だ。尖閣問題などでいらいらしていた日本人にとっては日本列島を覆う黒い雲が割れて輝く晴天が現れたようだ。中国に対して圧倒的な存在感を示せた事が嬉しい。

◇今度の発明は医学、創薬という現実の日常に結びついている。新産業を開く点でも画期的だ。科学立国日本を打ち立てることが日本の生きる道である。そのきっかけとなるノーベル賞とみるべきだ。この流れを本物にするためには理科教育の充実が不可欠。小中で今、理科離れが進む。山中教授の受賞は、教育界への問題提起だ。受賞の前日田中真紀子文科相が山中氏を訪ね予算をつけて応援すると言っていた。偶然だろうがタイミングがよかった。田中文科相が功績を残せる機会は、理科教育で「蛮勇」を振るうことぐらいだろう。地方の教育委員会も真価が問われる。

ips細胞を使った世界初の臨床研究が目の治療で、来年度にも始まる。加齢に伴って網膜が傷つき視力が極端に低下する病気を再生医療で取り組む。山中教授によれば目は比較的簡単に取り組める対象なのだという。教授は、いくつかの病気は10年以内に臨床試験を始めたいと語る。素晴しい!こういう知の分野で、アジアをリードし、世界に存在感を示すことが平和国日本の目指す方向である。

◇地元の最後の敬老会(8日)に佐田代議士が出席した。前橋祭りでは後藤氏がタスキをかけて回っていた。内閣支持率は急落。民主党から離れる国会議員は跡を絶たない。ネズミが異変を察知して逃げ出す姿に似ている。逃げ出しても行先がない。こそこそとした政治屋はみじめ。群馬2区の石関氏は離党して「維新」に入り変わり身の早いところを見せたが、今、「維新」の急落現象が生じている。千両、大根の役者が入り乱れて登場する舞台が回る。本物を選ぶことが来る選挙の目的である。

◇ある新聞の調査。比例代表の投票先では北関東ブロックでは維新と答えた割合は1割を切った。維新へ合流した離党者について「批判的にみる」が61.0%。維新の風は止まった。止まっただけでは済まない。(読者に感謝)


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