人生意気に感ず「死刑判断の基準。小沢一郎の真実。ストロンチウム本県にも。イチローの新たな挑戦」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「死刑判断の基準。小沢一郎の真実。ストロンチウム本県にも。イチローの新たな挑戦」

◇最近亡くなった元最高裁判事、東大名誉教授の団藤重光さんは有名な死刑廃止論者だった。死刑判決に関わった法廷の傍聴席から投げられた「人殺し」の声が胸に刺さったという。また裁判員制度と死刑制度は両立しないとも語っていた。国家が人を殺す究極の刑。世界の大勢は廃止だが日本は死刑大国。世論は死刑を圧倒的に支持している。考えるべき重要点は、犯罪抑止力はあるか、誤判(冤罪)の可能性、判断基準など。

 人の命を何とも思わぬ事件が毎日のように起きる状況で廃止すれば凶悪殺人が増えるに違いない。しかし冤罪は避けられない。一般市民が死刑の判断に関わる裁判員制度の下ではなおさらだ。団藤さんの指摘はここにある。

 死刑に次ぐ重刑は無期だが差が余りに大。どの法廷かによって死刑になったりならなかったりでは公平性が守れない。素人の裁判員は判断の基準が欲しい。

◇最高裁は、過去の死刑求刑の346件を分析した。そして、殺した数、計画性、残虐性などをポイントにして過去の例とのバランスで判断すべきという基準を示した(23日)。分析の中で無期刑を受け仮釈放中の殺人犯には全員が死刑となっていた。オウムの13人の死刑確定も参考として重要。

◇人災による原発事故、オスプレイに象徴される基地問題、忍び寄る巨大地震、いじめなどなど、今日の日本は、未曾有の国難と混乱の渦中にある。強力な政治のリーダーシップが求められるのにそれがない。政治は絶望に近い状態である。妙な独裁待望論がある。民主主義が機能不全に陥っていることの現れだ。こんな思いで今月の「ふるさと塾」は小沢一郎と橋下徹を取り上げる。本物か否かを論じる。資料には「東大生の小沢に対する見方」もある。7月27日午後7時、日吉町の前橋総合福祉会館。無料。

◇原発事故による放射性ストロンチウム90が福島、宮城以外の10都県でも降っていたことが国の調査で明らかになった。群馬も含まれている。

 ストロンチウム90は食品に入りやすく、骨に蓄積しやすく、体内での半減期は50年。実は、去る6月25日放射線有識者会議を傍聴したとき、前橋でも利根川でストロンチウムが測定されたことが報告された。微量で、原発事故との関連は低いとのこ とだった。今回の国の発表でも健康への影響はまずないということだ。

 しかし、重要なことは、セシウムやヨウ素だけでなく、それ以外の放射性物質も広範囲に、そして群馬にまで飛来するという事だ。今回は健康に影響なしとはいえ油断できない。

◇38歳のイチローがヤンキーズに移り新たな挑戦を始める。その体力と精神力はサムライを思わせる。限界の姿を見守りたい。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。