人生意気に感ず「楫取素彦を講演。本県の最悪地震被害。増税案可決。団藤さんの死」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「楫取素彦を講演。本県の最悪地震被害。増税案可決。団藤さんの死」

◇早朝6時からある法人の集いで楫取素彦を講演した。人々は吉田松陰との強い絆に関心を寄せていた。松陰と楫取は今日でも光る人間平等の信念を持っていたこと、維新の血風の中を生きた楫取は、その体験と信念で群馬の人づくりと新産業(生糸)の発展に尽くしたことを話した。9月18日、楫取百回忌法要の実施、臨江閣の偲ぶ会、テルサのシンポジウム等を予告、一時間はあっという間に過ぎた。

◇楫取の講演の中で政治が小さくなり政治不信が広がっていることを話した。今日26日消費税増税関連法案が衆院を通過する。小沢の暗躍、その足下でうごめくチルドレン、そして、鳩山のチョロチョロが目立つ。

◇県は、新地震被害想定で最悪の場合死者3130人と公表した(25日)。5月議会で私が追求した三つの活断層による被害である。昭和6年の西埼玉地震は、関東大震災以上の甚大な被害を本県にもたらした。関東平野北西緑活断層帯によるものだ。群大教授は「群馬は地震がなくて安全だという意識を拭い去ってほしい」と訴える。5月議会で登壇した私の思いも同じだった。

◇団藤重光さんが98歳で亡くなった。東大向ヶ岡寮の近くに住み、寮祭では隣人として招かれたこともあった。私は法学部ではないが手続を踏んで講議に出席し試験も受けた。アメリカの死刑執行を目撃した話しが印象的で記憶にある。死刑廃止論者で、裁判員制度と死刑は相いれないと考えていた。先進国で日本とアメリカは数少ない死刑大国。廃止したら凶悪犯は増えるか。冤罪による死刑執行は取り返しがつかない。国民の8割は支持だ。裁判員制度は死刑を身近にした。死刑と無期には差があり過ぎる。終身刑を設けるべきだという意見は多い。

◇歴史的瞬間だ。増税法案が衆院で可決された。結果は、難産なんて簡単に片付けられない程ひどい。57人が反対し、16人が棄権、欠席し民主党は分裂状態に陥った。反対した57人中40人が選挙基盤が弱い当選1回生。政治家は国の将来を考え政治屋は次の選挙を考えて行動する。これらの人々は次の選挙を考えて反対票を投じたに違いない。しかし、彼らにとって選挙は決して甘くない。彼らは手負いの軍団である。

◇昨日の新聞で今年の県民マラソンの告示があった。11月3日、今年も10キロを走る。今朝はコースを想像しながら走った。走れることは私の財産。大地の感触が頭に伝わる。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。