「上州の山河と共に」第133回 政治家への道 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

「上州の山河と共に」第133回 政治家への道

しかし、我が陣営には勢いがあった。前回運動に参加してくれた人は、自分達の力であと一歩の所まで道を切り開いたという自信を持って、ほとんどが補欠選挙にも参加してくれたし、私の存在を認知して新たに戦線に加わってくれる人も続々と増えていた。

 また、まだ会ったこともない人々から連日のように寄せられる励ましの手紙は、私を大変に勇気づけた。

 今回の選挙では、前橋全域から、特に、本選挙では現職の県議が守っている地盤からも票を獲得しなければならなかった。その為には、格別の戦略を立てねばならないが、選挙事務所を人目に付きやすい場所に設けることも重要なポイントであった。幸なことに、主要地方道前橋・大間々・桐生線、通称大胡県道といわれる極めて交通量の多い県道の沿線の格好の場所に、選挙事務所を設けることができた。

 地元芳賀の情勢も前回とはかなり異なり、それまでは様々な事情から表立って私を支援できなかった人々も、名乗りを上げてくれるようになっていた。特に、小林清六さんや宮内禎一さんが重要なポストについてくれたことは、大きな戦力であった。

 小林清六さんは、芳賀農協の参事を長く勤めた人で、その実直な人柄と実績から地域で人望があり、特に農業関係では、県内に広い人脈を持っていた。

 作戦の中の重要な柱は、組織的なローラー作戦と座談会の開催であったが、前回の貴重な経験が生かせて、これらも、前回よりはるかにスムーズに展開しているように見られた。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。