人生意気に感ず「幹事長選。ラムサールと富岡製糸。沖縄」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「幹事長選。ラムサールと富岡製糸。沖縄」

◇昨日(14日)の県議団総会は幹事長選任が目的。選考委員会のメンバーは、5名の県連副会長で、委員長は私。かつては、幹事長ポストを巡って派閥の争いが長時間続いた。中曽根、福田両派の派閥が解消されて久しい。

 党改革の一環として幹事長は立候補制となった。複数の候補者に信念や政策を競わせ選挙によって選ぶ事が党の活性化につながるという考えである。

 5月9日から11日までの間、立候補の申請は須藤昭男県議1人だった。選考委は選挙することなく、須藤氏を幹事長と決定。私は総会で報告した。須藤氏の続投である。21日、新幹事長を中心にして、その他の党役員が決まる。

◇団総会では、その他の項目で板倉町出身の舘野県議から渡良瀬遊水地のラムサール条約登録に関して発言があった。登録は事実上確実。舘野発言はここに至る経緯と今後の協力要請に関するもの。

ラムサール条約の正式名は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」である。ラムサールはイランの地名。日本では釧路湿地が最初の登録。本県では尾瀬が既に登録されている。

 登録対象は、2861ヘクタールの地域で140種の鳥類が生息する。渡良瀬遊水地は、足尾鉱毒事件と関係する。鉱毒を沈殿させ無害化する目的で造成が始まった経緯がある。

◇富岡製糸場跡等の世界遺産登録もほぼ確実とみられる。先日、関連の高山社を視察した時、関係者は決定したかのような高揚感を現していた。

 群馬の知名度は最低とよく言われる。材料はあるのにアピールが下手ということもある。渡良瀬遊水地のラムサール登録や富岡製糸の世界遺産登録などを有効に宣伝すべきである。

◇「3.11」が教えたことの1つは、自分中心主義の反省である。力を合わせなければ乗り切れないギリギリに私たちは追い詰められて目を開いた。それは自然災害だけではない。この視点で沖縄を見たい。復帰40年。日本の基地の74%が集中し、米軍兵士の犯罪が絶えない。同じ日本人なのに不平等だ。日米安保の意義は増々大だが、心を一つに出来なければ国防の力も発揮不可。沖縄を考える時だ。

◇白鵬4敗。心中は大変だろう。千秋楽までやりぬくと決意。国技の中でサムライの心の発揮を望む。八百長のない相撲が連日続き面白い。



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足尾の鉱毒を沈殿させる目的から始まった遊水地。その昔、天皇に直訴した田中正造の姿が甦る。田中の悲願は環境の保護だった。


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